受験もひと段落して、ほっと胸をなでおろしている人も少なくないと思います。来週の県立高校合格発表まではやきもきした心境で過ごす受験生も多いのではないでしょうか？
受験終了後は各高校から「課題」が課されます。まずはこれをしっかりこなすことが重要です。この課題の中から入学直後に行われる「実力テスト」が出題されます。入試時よりも「出来がよかった」生徒は、「春休み中も勉強を頑張っていた」生徒として評価され、逆に入試時よりも成績を落とした子は「合格という事実に浮かれて、勉強をサボった」生徒として認識されてしまいます。勉強も恋愛も「第一印象」というのは極めて重要であり(笑)、ちょっとした「怠け心」で高校側の印象を悪くするのは、実に勿体ないことだと思います。
幸いにも「合格」を手にした子は、その「合格」という事実について、よく考えなければいけないと思います。
当然のことですが、「合格」した人間がいるということは、残念ながら「不合格」になってしまった人もいるのです。「結果」は実に残酷なものではありますが、「勝負は時の運」という言葉通り、「合格」と「不合格」の両者に決定的な差などないと、私は考えているのです。
「合格」した子には、幸いにも合格できた事実に感謝しつつ、思いを遂げられなかった「戦友」たちの分まで頑張らなければいけない「責任」があると、私は考えているのです。大いに「合格」の喜びに浸った後は、来るべき入学に向けて準備を始めなければなりません。それを怠れば、「3年後」には「捲土重来」を期して、「第二志望」の学校で遮二無二頑張ってきたかつての「戦友」に、いとも簡単に足元をすくわれるであろうという事実を、しっかりと認識しておくべきなのです。
たかだか「高校に合格」した程度で、いつまでも浮かれている場合ではないのです。
高校に入学すれば、すぐに「３年後の将来」を思い描くべきでしょう。大学入試や就職は勿論のこと、社会に出てからも毎日が「学び」の日々であることは言うまでもないのです。そう考えれば、「学び」というものに「終わり」などないのではないでしょうか？
「高校入試」の終了が、あたかも「年季が明けた」が如く「遊び惚けても構わない」サインだと誤解している親子があまりにも多い気がしますが、受験終了から高校入学までの期間をいかに有意義に過ごすかによって、その後の３年間は勿論のこと、数年先の未来にまで少なからず影響を及ぼしかねないという現実を、しっかり理解して頂きたいと強く願っております。
繰り返しになり恐縮ですが、「学び」に終わりはないのです。親子揃っての「乱痴気騒ぎ」もほどほどに(笑)。
頑張りましょう！
