中学受験が終了し、いよいよ高校受験・大学受験が始まろうとしています。
何の保証もない受験生諸君は、必死に勉強に取り組んでいる一方で、大いなる不安を抱えながら日々を過ごしていることと思います。
「勝負は時の運」と言いますが、受験においてもまさに的を射た言葉だと思います。非常に残念なことですが、確実に遺した「努力の過程」が、そのまま「結果」として現れるとは断言できません。受験に限らず、世の中はそんな「甘いもの」ではないのです。
それでも「一般受験」に関しては、「理不尽」が溢れかえっている世の中において、極めて稀な「公平な機会」だと思います。「学力一本」でガチンコ勝負できることは、これ以上の「公平性」を求めること自体が難しいと思われます。その上での運・不運は、これはもう「仕方がない」ことでしょう。
あえて断言しておきたいのは、受験時においての「優劣」が、受験生諸君の生涯にわたる人間的な価値を決定づけるものではないということです。受験生の皆さんの人生はまだまだ長く、その後の身の振り方次第で自らの価値をいかようにも高めることができると、私は考えているのです。
特に「悔しさ」を味わった諸君には、決して腐らず、前を向いて歩みを再開して頂きたいと、強く感じます。「挫折」や「悔しさ」が、人間をひと回りもふた回りも成長させてくれる「良薬」であることを、私は何人もの塾生の姿を通して実感しています。たった一度の「挫折」で人生を諦めてしまうのか、「悔しさ」を忘れずに捲土重来を期すのか、この「決断」ひとつで諸君の運命は大きく変わっていくのです。「やるだけやった！」という自負があるのであれば、結果はともかく、何の躊躇いもなく堂々と胸を張っていてください。来るべき3年後、6年後の「リベンジ」の機会に向けて、努力を重ねて頂きたいと思います。その努力の過程こそに、私は人間の「価値」を見出しているのです。
奇麗な一本道を快適にドライブすることは実に爽快ではありますが、デコボコ道を右往左往しながら、それでも「人生の終着点」を目指して必死に前を向く姿も、なかなかに魅力的なのではないでしょうか？「七転び八起き」の言葉通り、何度も何度も躓きながらも、その度に雄々しく立ち上がり、必死に前を向く姿を、私は何よりも「美しい」と感じます。そんな何人もの塾生たちに出会えたことは、私自身にとっても大きな財産のです。そして私はそんな、
「決して「優秀」とは言えなかったけれど、何度躓いても決して下を向かず、遮二無二頑張った子」
が大好きなのです(笑)。いつまでも私の記憶に残っている子というのは、実はそんな子たちなのです。
「不合格」は決して「人生の落伍者」などではありません。不安な気持ちは痛いほど理解できますが、まずは全力で目の前の「受験」に立ち向かいましょう！
当塾の塾生のみならず、全国の受験生の皆さんの健闘を、心の底から応援させて頂きます１
頑張りましょう！
