先日、「全国高校サッカー選手権大会」が開催され、青森山田高校が「また」優勝しました(笑)。
静岡県代表の静岡学園高校が早々に敗退していたこともあって、ほとんど「興味なし」状態の私だったのですが、この大会において、ちょっと気になるニュースがありました。
今大会でベスト8に進出した「名古屋高校」の記事です。
そもそもこの選手権大会は年末年始に開催されており、「一般入試」で進学を希望する子にとっては非常に厳しい日程なのです。大会直後には共通テストがあり、特に難関国立大を目指す選手にとっては、あまりにも過酷な日程なのです。受験だけのことを考えれば、もう少し日程的に配慮できないものかと、考えてしまうほどなのです。
記事では、例年多くの生徒を難関大学に送り出す同校の選手の様子が報じられています。同時に、青森山田高校でコーチをされていた方が、名古屋高校での選手たちの姿に驚愕した様子も描かれています。なかなかに興味深い記事でした。
いわゆる「サッカーに全振り」だった高校で指導されていた方にとって、名古屋高校の生徒の様子は、ただただ「驚き」のひと言だったようです。移動時間などの僅かな「すき間時間」でさえも参考書を開いて学習しようとする彼らの姿は、かつて指導した高校では全く見られなかった光景だったのでしょう。
子供たち自身が自ら厳しい環境に身を置き、限られた時間の中で、勉強もサッカーも精一杯頑張ること、自分たちでいかに効率的に「両立」できるのか、必死に考えて行動していくこと、そんな「文武両道」に「全振り」の生徒たちを目の当たりにして、コーチ自身も新たな「サッカー観」「学生スポーツのあり方」を知ったのではないかと思うのです。
100人以上の「有望と思しきサッカー選手」をかき集め、あたかも篩にかけるように選手を「選別」して、レギュラークラス以外は「放置」し、大半の生徒は「サッカーも勉強もダメ」な状態に陥れながら、「サッカーだけが強ければ全てよし!」とする高校がいかに多いことか・・・心の底から「嘆かわしい傾向」だと感じざるを得ないのです。
いつだって「結果」は厳しいものですが、それでも「勉強」に「スポーツ」に全力で頑張る高校生たちの姿は、「学生スポーツ」の本来「あるべき姿」であり、今回の選手権大会にて名古屋高校の皆さんが「体現」してくれたのではないかと、私は考えているのです。
この件に関しての「異論」は、私は認めません(笑)。
頑張りましょう!