人間誰しも失敗するものです。かく言う私自身も、日々失敗の連続です。
そんな失敗の積み重ねから、得られるものもあるのかもしれません。
話がややこしくなってしまうのは、「失敗」の後始末が下手な場合です。
自分が悪いと自覚したなら、とりあえず謝っておきましょう。結局のところ、それが最も問題解決への近道となるはずです。
「いや~塾長、悪いことしたら謝るなんて、そんなの当たり前じゃん!」
と感じている人もいるかもしれませんが、それがそうとも言えないのが現実です。
何か問題が起きると、しでかした本人が現れずに、お母さんが謝罪に来たりすることが多々あります。
「本人も深く反省しておりますので・・・」
といっても、当の本人がいないのだから、本当に反省しているのかはわかりません。こういうケースでは、むしろ本人はほとんど反省などしていない場合が多いのです。だからまた同じ過ちを繰り返し、いつまでたっても「子供のまま」になってしまいます。
誰だって叱られるのは嫌だし、逃げ出したい気分になるのは理解できます。けれども、自分のしでかしたことにしっかりと責任を取るということは、生きていく上でとても重要なことです。そして多くの場合、「とりあえず誠心誠意謝罪しておく」ことが、その後の成り行きを良い方向に導いてくれることが多いのです。
私は高校まで野球をやっていましたが、高校時代の恩師は心から尊敬できる人物で、かつ我々教え子にとっては誰よりも恐ろしい存在でした。当時の指導は、今のご時勢なら間違いなく「事件化」していると思われるほど、あらゆる意味で厳しく躾けられました(私たちはその厳しさに今でも感謝しています)。
そんな恩師のもと、一般的な高校球児よりも少しだけ野球が上手で、かつ勉強はからっきしな後輩がいました。この後輩の進路について、恩師は少々悩まれた末に、
「あいつは勉強が出来ないから、野球推薦で大学にやることにする。」
と、先生のツテで野球の強豪大学に推薦入学を果たしたのです。もちろん、後輩の学力では到底一般合格は難しいレベルの大学でした。
これでヤレヤレと思っていたところ、1年生の夏休みに、彼はやらかしました(笑)。部室内で禁じられている喫煙が見つかり、その場で野球部をクビになってしまったらしいのです。本当にバカな奴です(笑)。
けれども、彼はそれからの行動が素早かった。クビになったその日のうちに帰省して恩師の家に行き、
「先生、大変申し訳ございませんでした!」
と玄関口で「ジャンピング土下座(本人談)」したのだそうです(笑)。
後に恩師が私に、「いきなりやって来て、土下座しやがった!あいつは怒るに怒り切れん!」と苦笑いされていたことを思い出します。
ちなみにこの後輩、ちゃっかりと大学を4年で卒業し、楽しいキャンパスライフを謳歌したようです(笑)。
彼のしでかしたことは決して褒められたものではありませんが、お世話になり、迷惑を掛けてしまった人にカッコつけたり不貞腐れたりすることなく、誠心誠意謝罪することで何となく許された好例ではないかと感じました。前述のとおり、鬼より怖い恩師でしたから、謝罪に行くのには勇気がいたと思いますが、部室で喫煙してしまう彼も、最低限の誠意は持ち合わせていたようです(笑)。
まずは自らの非を認めて、誠意を持って謝罪すること。簡単なようで難しいことかもしれませんが、日々心がけておくべき教訓だと感じます。若い皆さんのみならず、私自身も気をつけなければいけないと感じているところです。
頑張りましょう!