冒頭から恐縮なのですが(笑)、結局のところ人間は一人では生きていけません。人間関係の中には「極力避けたい!」と感じてしまう存在が必ずいるはずなので、そのような方々との接触は何としても回避したいところですが、万止むを得ない理由でそのような方々とも一定の交流を持たざるを得ないことも少なからずあるはずです。
私自身も「嫌いな人」とは極力関わらない派なのですが(笑)、好き嫌いは関係なく、自らの周囲の人間の「関わり方」によって、自分自身のあり方に少なからず影響(良い面も悪い面も)を受けるという事実については、しっかりと認識しているつもりでいます。
勉強でもスポーツでも、覇権を争って切磋琢磨する関係性は、文字通り「お互いを高める関係性」だと言えるでしょう。このような関係性の下では、もしかしたら親しく懇談する機会などなく、常にお互いの動向が気になって仕方がないという、少々歪んだ関係性なのかもしれませんが(笑)、それでもお互いがお互いを認め合い、「ライバル」たるに相応しい、お互いにとって成長が期待できる関係性だと言えるでしょう。
一方で、「今が楽しければ、それでいい!」という極めて刹那的な関係性の中では、お互いが成長し合える関係性とは言えないのではないでしょうか?単に「怠惰」と「妥協」にまみれた関係性の中では、その場の「楽しさ」以外の効用は生まれるはずがないのです。言わば、このような「ぬるま湯」にどっぷり浸かっている子にとっては「努力」や「継続」などという言葉とは全く無縁であり、進学や就職の際に初めて「現実」を直視せざるを得なくなるという、悲惨な結末に至るケースが多いのです。
「朱に交われば赤くなる」などと言いますが、特に中高生にとっては、現在置かれている「環境」は、成長の過程にとって極めて重要だと感じます。「まわりがそうだから。」と安易に周囲と同調し、「愉快な毎日」こそが「当たり前」だと感じているならば、それは非常に危険なことだと思います。一方で、決して「愉快」ではないけれど、お互いに「切磋琢磨」できる関係性の中で、厳しくもお互いを高め合える中で生活できるのであれば、その「将来」は明るいものとなるでしょう。
自らの「人生」に関わることですから、よ~く考えて頂きたいと、切に願います。
頑張りましょう!