夏期特別講座の「折り紙講座」をエフィカ藤が丘教室と愛岐ゼミ岐阜教室で開講しています。
先日、前半の講座が終了し、年長から小4までの子どもたちが参加してくれました。
折り紙は、一見すると遊びのように見えますが、図形感覚や空間認識力を育てるのに最適な教材。
そして何より、形が生まれていくワクワクは、プリントやテキストの学習では味わえない体験です。
子どもたちの「気づきの瞬間」を見つめて
講座中、私は子どもたちの手の動きと表情を注意深く観察しています。
そこには、普段の学習とは違う発見があります。
図形問題でつまずく原因の多くは、
見えない部分や形の変化をイメージすることができない想像力不足にあります。
講座では、形の変化を捉える為に辺や頂点の移動、紙の重なった部分などを意識するように視点のヒントを与えて作業してもらいます。
「あ、そういうことか!」と気付いた瞬間の子どもの顔は、まさに学びの喜びそのものです。
また、折り紙を通して見えてくるのは学習面だけではありません。
丁寧さ、集中力、柔軟性、根気、創意工夫する力など、様々な側面からその子の個性や成長の可能性が見えてきます。
再受講で実感する確かな成長
今年は昨年に続いて再受講してくれた生徒さんが何人もいました。
同じ課題に取り組んでも、一年の成長によって見せる反応は大きく異なります。
昨年は手こずっていた工程を今年はあっという間にクリアしたり、去年は思いつかなかった発想をしたり。
その子の成長に合わせてヒントの出し方や課題の難易度は調整しますが、前回の自分を振り返り、子供自身が自分の成長を実感できるのも再受講の大きな価値です。
「同じ講座にもう一度参加することに価値がある」と考えて送り出してくださったお母様方の姿勢からは、
「子どもの成長を長期的な視点で捉え、その変化を大切に考える」
というエフィカの理念や教育観を共有してくださっていることを感じました。
それは私にとって大きな励ましと支えになっています。
「夢中になる力」が未来への土台
講座を進める中で最も印象的なことは、子どもたちが見せる集中力の質の高さです。
誰かに強制されるのではなく、純粋に「楽しいから」「やりたいから」という動機で取り組んでいます。
この自発的な集中体験は、日常の学習に対する姿勢にも深い影響を与えます。
折り紙と向き合う中で培われるのは図形感覚だけではありません。
試行錯誤する経験の中で、論理的に考える力、粘り強く取り組む根気、集中力、そして何かをやり遂げる達成感です。
折り紙と向き合う中でのこれらひとつひとつの経験は、とても小さな経験かもしれません。
ですが、こうした小さな経験の積み重ねこそが子どもたちの成長を支える礎になると、子供たちの成長を見続けてきて確信しています。
私たち大人はつい「大きな成果」や「目に見える変化」を求めがちですが、子どもの成長の本質は、こうした地道で目立たない小さな経験の連続の中にあります。
その小さな歩みを信じて見守り続けることが、子供の成長にはとても大切なことだと思っています。
次回、後半の講座も、子供たちはとても楽しみにしてくれています。
再受講にも関わらず「明日やりたい!」とせがんでくれた小2の女の子たちは、お弁当持ちで参加してくれました。
午前はレギュラーの読解講座でお話に夢中になり、午後からは折り紙講座で折り紙に夢中になり、その間のお昼休みは私が机を拭くのを見て真似し始めて。
「ピカピカにしてびっくりさせようよ!」と可愛いコソコソ話が聞こえてきて、夢中で机を磨いて、なんと教室の机全部をピカピカにしてくれました!
お手伝いしてくれてありがとう!
次回も暑さ忘れる楽しい集中体験を、子供たちに届けたいと思います。





