空気環境アドバイザーの chiemi です

 

気温も上がり「蚊」に悩まされる季節になりました

そこで、安心・安全な「蚊取り線香」について

「化学物質」目線で考えてみましょう。

 

現在、一般的な蚊取り線香、電気式蚊取り器の主成分は

「ピレスロイド系」の合成殺虫剤です。

 

元々は明治時代、金鳥(大日本除虫菊(株))の創業者が

旧ユーゴスラビア原産の除虫菊の種をアメリカ経由で手に入れ

日本で栽培、その粉末で蚊取り線香を作ったのがはじまりで、

 

その除虫菊の天然殺虫成分「ピレトリン」に似せて作られた

合成化学成分が「ピレスロイド」です。

 

「ピレスロイド」は恒温動物にとって分解、排泄されやすく

比較的毒性は低いとは言われているものの

やはり合成殺虫剤であり、使用量や、吸入などにより

頭痛、咳、嘔吐、皮膚炎などの症状を引き起こすこともあります。

 

加えて気を付けたいのが、その他の成分(添加剤)

染料、香料、保存料などの合成成分が使われており

殺虫成分に加え、それらも放出されます。

 

化学物質の安全性は「単体」で謳われているものであり

複数の化学物質による複合的な人体への影響や

複数の物質が化学反応を起こし、別の有害物質になる危険性

については考慮されていません。

 

それらを考えると、やはり「天然成分100%」が安心・安全

小さなことから、合成化学物質の使用を減らすことで

体への負担を減らし、不定愁訴の改善などに繋がる可能性もあり

もちろん、環境にも優しいです。

 

今ではインターネットで簡単に安全な商品を買うことが出来ます

ちょっとしたことで手に入る健康について、考えてみるのも良いですね

 

 

以下、参考情報です。

 

【 天然の素材100%の蚊取り線香 】

かえる印のナチュラルかとり線香(ライオンケミカル、ほんもの総合研究所)

・全成分:除虫菊粉末(総ピレトリン0.4%)・除虫菊粕粉・タブ粉末・

               木粉 ・ヤシガラ粉末

・着色料、防腐剤不使用

 

昔ながらの天然除虫菊蚊とり線香(ライオンケミカル)

・有効成分:除虫菊末(総ピレトリン0.4%) その他の成分:植物混合粉

・無香料・無着色

 

○ 菊精渦巻 天然除虫菊 かとり線香(ライオンケミカル)

・有効成分:除虫菊末(総ピレトリン0.4%) その他の成分:植物混合粉

・『菊精渦巻』の復刻版・大正8年の発売当初からの変わらぬ成分内容

 

○ 菊花せんこう(りんねしゃ)

(注)総ピレトリン0.1%のため雑貨扱い。防虫効果(殺虫ではない)

・除虫菊末・除虫菊粕的(北海道滝上産・中国・ケニア産 総ピレトリン 0.1%) 、

   タブ粉、澱粉、木粉(北海道産白樺・福岡県産ひのきなど) 薄荷、 陳皮(和歌山)

・着色料、防腐剤、農薬類不使用

 

 

 

【子どもの健康と安全に関する全国調査(エコチル調査)/国立環境研究所】