ご存知でしょうか。

自転車は、車道の左側を走らないといけない事を。
言い換えれば、右側通行をしてはいけないということです。


知っている方にとっては当たり前のことなんですが、知らない人が結構います。
これは、道路交通法にものっている、ちゃんとした決まりごとなんです。


知らない人が多いのは、道路標識がない事や、警察が右側通行を見ても
注意すらしないこと、周知徹底できていないことが原因だと思います。
二人乗りよりも右側通行の方が、よっぽど危険だと思うんですがね。
(二人乗りの容認ではないですよ)



最近、スポーツタイプの自転車に乗る人が増えていて、右側を走っている人が特に目に付くようになりました。
ルールを知らないのに、スピードだすから余計怖い。
もちろん、前から右側通行している人は結構いて、
特に女性が多いように思います。中には子供を後ろに乗せて右側通行している人なんかもいます。

では、
なぜ右側を走ったらいけないのか。なぜ危険なのか。




その前に、私は自転車によく乗ります。

自転車が好きで、ロード、マウンテン、ピスト(もちろん両輪ブレーキ付けてますよ)の三台を所有して
場面に合わせてチョイスして楽しく乗っています。

そして、車にも毎日の様に乗ります。
通勤は基本的に車です。
週末は中長距離も良く乗ります。
車の運転暦は10年以上です。

ですので、自転車と車の両方の視点を持っています。


まわりくどい説明ですが、どっちかにしか乗ってないのに
こういうことを話題にすると、何かと斜に構えられてしまいますので。





さて、話を戻します。

なぜ右側通行が禁止されていて、そしてなぜ危険なのか。


http://urawa.cool.ne.jp/chiefambco/nc9704.html

「無法化してしまった現在の自転車」
鈴木 邦友(すずき くにとも) さん

この方が結構分かりやすく図解してくれてます。
(無断でリンク晴らしていただいています。問題があればお知らせください。)

怖いでしょ?



これに出てる内容も含め、右側通行の危険性で思いつくことを箇条書き。
図は上記サイトから拝借します。


・原付(もちろん自転車も)は、基本的に車線の左端を走る。右側を走ると正面衝突の危険性がある。
 (対向だと迫ってくるスピードは約2倍に)


・路上駐車の車を避けて走ると、車がモロに正面から来る。(普通は怖いとおもうんだけどやってる人多いです。)
 

machaaaaanのブログ



・右側を走ると、向かい合って近づいてくる自転車をよけるために、どちらかが道路に大きくふくらまなければならない。
 (大抵の場合、違反している右側通行の自転車が、歩道よりに張り付いているので、規則を守っている左側通行の自転車がふくらむことになる。
  怖いなら左側を走って欲しいものです。)


・一方通行の道路では、右側と左側の両方に自転車がいる場合、両方から自転車が突進してくる状態になる。車線が狭いのと同じ。
 (対向の自転車がいるとさらに。)


・右側を走ると、交差点で左側を走ってくる車、バイク、自転車と出会い頭に衝突する可能性が高まる。

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(カラー画像:yanok.net様より拝借。問題があればお知らせください。)


・右折する車の視野において、歩道の自転車は目に入る(確認する)けど、右側通行で来る(車から見ると、右後方から来る)自転車は見えにくい。
 スピードが出ている右側通行の自転車なんて見えないと言っても過言ではない。巻き込みの可能性が非常に高い。

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・車の立場で、右側通行して向かってくる自転車は非常に怖い。避けるタイミングが一瞬のポイントしかない。そのタイミングで対向車が来ると避けようがない。
 ちゃんと左側通行してくれれば、自転車のスピードに合わせて走る事で、対向の車との離合もタイミングをはかれるのでスムーズ。

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文字で説明って難しいですね。
やはりさっきのリンクのページが分かりやすいです。

再度リンク。

http://urawa.cool.ne.jp/chiefambco/nc9704.html


自転車で完璧に左側通行を守るのが不便なのは理解しています。
ある程度自由に走行できるのが自転車の利便性でもあるわけです。

例えば、左側通行していて、前の信号が赤になります。
目的地がおおよそ右の方向だったら、右の方へ道路を渡ると思うんです。
で、渡った先も元々の進行方向の信号はまだ赤なわけで、
急いでいたら、まっすぐそのまま右側の歩道を暫く進もうと思う。
でも、歩道が混んでたら、ついつい車道へでてしまう。
(わかるかな?)


これは僕もありますよ。


でも、その時に車が来ていたり、対向の自転車が来ていたら、僕は遠慮します。
車が来ていなかったら、大げさに左側(道路の中心側)に膨らんで、対向の自転車に迷惑掛けないようにします。
要するに対向してくる人の左側通行を守ります。向かい合ったら左側通行。キープレフトが基本。


車が来ていて、対向の自転車が来ていたら、大人しく歩道を徐行すればいい。
ちょっと余裕を持って走りましょう。


何もかもを取り締まったり、厳しくしすぎるのはどうかと思います。

自分の安全確認をして、相手の安全も脅かさない。
そんな運転を心がけていれば、みんな楽しく自転車に乗れると思います。


分かりにくい文章ではありますが、
もし、これを見て初めて”右側通行は違反であり、危険であること”を知ったと言う方は
右側通行を極力しないようにして欲しいと思います。

そして、大切な家族や友人達に「自転車の右側通行の危険性」を是非教えてあげてください。


よろしくお願いします。