ドル/円は80円後半、午後は材料難で停滞 | 金融-FX

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[東京 12日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べてほぼ横ばいの80円後半。午後は停滞し、正午から午後3時までの値幅はわずか12銭にとどまった。

手掛かり材料が見当たらず、目立ったフローも観測されなかった。午前に豪州の3月雇用統計の予想よりも良好な結果を受けて上昇した豪ドル/円も、午後には83円後半でこう着感を強めた。

<ドル/円、午後の値幅はわずか12銭>

ドル/円は午後に停滞。正午から午後3時までの値幅はわずか12銭にとどまった。手掛かり材料が見当たらず、目立ったフローも観測されなかった。

今週は日銀の金融政策決定会合の結果が公表された10日を除き、東京時間にはドル/円が狭いレンジで推移している。外資系銀行では、その背景として「市場参加者がどうしようか迷っている。新年度入りで何か行動したいのだが、シナリオを描くのが難しくなっている」と分析している。6日発表の3月米雇用統計で非農業部門の雇用者数の伸びが市場予想を大きく下回ったことで、それまで抱いていた、米景気が良好で株価が堅調に推移するというシナリオが動揺。「米国の経済指標をもっとみてみたいという雰囲気になっている」(同)。ドル/円は4月分の米雇用統計が出るまで方向感が出ない可能性もあるという。

4月米雇用統計の発表に先立って、4月27日には日銀の金融政策決定会合で追加緩和が検討されるとみられているが、日米の中央銀行の政策スタンスに大きな方向性の違いは見出しにくく、この外資系銀行の関係者は「日銀の決定によるサプライズは少ないだろう」と予想していた。

<北朝鮮ロケット問題、ディーラーは「発射への備えなし」>

北朝鮮によるロケット発射問題で、共同通信は正午すぎ、北朝鮮の政府関係者が「今日は天気も悪く、予告時間も過ぎたので(ミサイルの)発射はないだろう」と話したと報じた。しかし、同報道の為替市場への影響は見られなかった。

北朝鮮のロケット発射予告期間はきょうから16日まで。市場では、この問題によって「地政学リスクが意識されて円売りに傾きやすい」(大手邦銀)との声が聞かれた。またバークレイズ銀行チーフFXストラテジストの山本雅文氏は「方向にもよるが、物理的被害が生じる可能性があり、円や韓国ウォンにネガティブだが、発射継続や他国への侵攻意図は低いとみられることから反応は単発的にとどまるだろう」との見方を示した。欧州系銀行のディーラーは「ロケット発射時に為替がどちらに振れるか予測できない。発射に備えてポジションをどちらかに傾けて準備しているといったようなことはない」と話していた。

<豪ドル/円も午後はこう着、中国GDP待ち>

豪ドル/円は、午前こそ豪州の3月雇用統計の予想よりも良好な結果を受けて上昇したものの、午後には83円後半でこう着感を強めた。明日には中国の1—3月期実質国内総生産(GDP)の発表が予定されており、中国の景気減速懸念がくすぶるなか、同国と密接な経済関係を有する豪州の豪ドルに積極的な買いは流入しにくかった。きょうは上海総合指数<.SSEC>が午後に騰勢を強めたが、豪ドルへの影響は限られた。

オーストラリア連邦統計局が発表した3月の雇用統計では、3月の就業者数は季節調整済みで前月比4万4000人増となり、予想の6000人増を上回った。失業率は5.2%で予想の5.3%より良かった。

<ユーロ、イタリア国債入札後の利回りに注目>

午後、ユーロも対円、対ドルで狭い範囲でのもみ合いが続いた。前日は欧州中央銀行(ECB)のクーレ専務理事が国債買い入れプログラムの活用を示唆して周辺国国債の利回り低下につながったが、きょうのイタリア国債入札後の利回りの反応次第では再びユーロ売りが強まる展開が想定されている。

12日に実施されるイタリアの中・長期債入札では、スペインをめぐる懸念の波及で3年債利回りが1カ月前の水準を1%ポイント上回る見通しとなっている。11日行われたイタリアの短期債入札では、12カ月物の利回りが3月中旬と比べて倍に上昇したが、国内の需要は堅調でイタリア政府は短期債入札で目標の110億ユーロを調達した。イタリア財務省の債務管理責任者マリア・カンナタ氏は11日、同日のイタリア短期債入札で1年物の利回りが大幅上昇したことについて、スペインの財政問題をめぐる懸念の波及が主な要因との見方を示した。カンナタ氏は、イタリア国債への需要について懸念は抱いていないとし、12日に実施する中・長期債入札がより良好な結果になることを期待していると述べた。

(ロイターニュース 和田崇彦)
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