2015/11/10(火)~ 読書の秋「蝸牛考」 ~

■お世話に成ります。
メンタルヘルス薬剤師・松葉芳典です。

今日は柳田國男の学説をご紹介します。

方言周圏論』

方言周圏論(ほうげんしゅうけんろん)は、

方言分布の解釈の原則仮説の一つ。


方言周圏説(ほうげんしゅうけんせつ)

とも呼ばれる。


方言のなどの要素が文化的中心地から

同心円状に分布する場合、

外側にあるより古い形から内側にあるより

新しい形へ順次変化したと推定するもの。


見方を変えると、

一つの形は同心円の中心地から周辺に向かって

伝播したとする。

柳田國男が自著『蝸牛考』(かぎゅうこう、刀江書院1930年)において提唱し、命名した。


詳しくは、編集後記で…


■プルースト『失われた時を求めて』(27)


長編小説『失われた時を求めて』を読み解いて行きます。 

長編小説の主題を遠くから照らし出す雛形「スワンの恋」 


ーーゆきとどいた解説と対話で味読する

『失われた時を求めて』ーー


■ソナタと恋の発生(15)

◆スワンのソナタへの恋心①


少しお休みさせて頂きます。m(__)m



■■==編集後記==■■

柳田は蝸牛(かぎゅう)を指す方言が、

近畿地方では「デデムシ」、

中部地方四国で「マイマイ」、

関東地方や四国で「カタツムリ」、

東北地方九州の一部で「ツブリ」、

東北地方北部と九州西部では「ナメクジ」と、

近畿地方を中心として同じ方言が

同心円状に分布することを発見した。


そこで、かつて文化的中心地であったとされる

京都では古い順から、

ナメクジ、ツブリ、カタツムリ、マイマイ、

デデムシのように変化したことから、

その時系列と比例して東西南北へ放射状に

拡がったものと推定した。


しかし金田一春彦による「方言孤立変遷論」や、

長尾勇による「多元的発生論」など、

方言周圏論は部分的にしか認められないという批判もある。


また1930年刀江書院版に付された分布地図も1943年創元社版では省略され、


柳田自身、

「発見などというほどの物々しいものでも

何んでもない」

「今頃あのようなありふれた法則を、

わざわざ証明しなければならぬ必要などが

どこにあろうか」と述べている。


しかし現在でも方言学言語地理学では基本的な仮説の一つとなっている。



『柳田の観点』編集

柳田國男は、

この説をもって自らの民俗学の基本原理と

とらえていたとも言われる。


この説に立脚すると、

日本では京都を中心として

文化が時間をかけて伝播したことになり、

つまり各地方には古い京都の文化が残っている、

ということになる。


つまり、各地の民俗文化を調査研究することは、

古来より受け継がれてきた日本そのものを

研究することになる、というものである。




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