【I've Never Been to Me(愛はかげろうのように)で考える心の自由!No.987】

一度聴いたら忘れられないメロディー。

《この動画をYouTubeでチェック》
『愛はかげろうのように'82』岩崎宏美
http://youtu.be/JIwcwfNNMKc

『愛はかげろうのように』
ねえ あなた ひどい人生だと思ってるでしょう
子育てにうんざりし 夫に束縛されているあなた
分かるわ 非現実的な甘い夢を見ているのね
少し話を聞いて 若かった頃の私に
誰かが こうやって話しかけてくれていたならと思うのよ

ジョージアだって カリフォルニアだって 
行けるところなら どこへでも出かけたわ
牧師とつきあって 太陽の下で愛を交わしたりもしたわ
でも どうしても 自由になりたくて
優しい人たちのところから 何度も逃げ出したの
そして誰もが羨むような幸せを手に入れたけど
本当の私が みつからないの


ねえ お願いだから まだ行かないで
どうしても あなたに伝えておきたいの 私がなぜ 今独りぼっちなのかを
あなたの瞳には 昔の私と同じものを感じるの
あなたに少しでも分かってほしいの
数え切れないほど嘘をつき 疲れ果てた心を

ニースでも ギリシャの小島でも
豪華なヨットの上でシャンパンを楽しんだわ
モンテカルロでは ジーン・ハーローみたいな夜の蝶を気取って
私の色香を連中にひけらかしたわ
たくさんの偉い人と寝て
女が決して見てはならないものも見てしまったわ
誰もが羨むような幸せを手に入れたけど
本当の私が みつからないの


(語り▽)
ねえ 誰もが羨むような幸せって何だと思う?
それは 嘘
幸せな人 幸せな家 すべて
こうだったらいいな、という願いが創りあげた幻想よ

じゃあ 本当の幸せって?
それは あなたが今抱いているかわいい赤ちゃん 今朝あなたが喧嘩したあの人
今夜もまた あの人と愛し合うんでしょう
それが本当の幸せ それが愛
(語り△)


生まないことにした赤ちゃんを想い 泣いた日もあるわ
もしかしたら 私を満たしてくれたかもしれないと
でも私は 快楽を選んだのよ
まさか 快楽が苦痛に変わる日がくるなんて 思いもしなかった
ずる賢く 心を売って 体を売って 生きてきたのよ
自由を手に入れる代償としては あまりに大きすぎたわ
ねえ、私は 誰もが羨むような幸せを手に入れたけど
本当の私が みつからないの

誰もが羨むような幸せを手に入れたけど
本当の私が みつからないの


翻訳:necox


《この動画をYouTubeでチェック》
『I've never been to me』 by Charlene

http://youtu.be/ktQtXYYMIzw


『I've Never Been to Me』
Hey lady, you lady, cursing at your life
You're a discontented mother and a regimented wife
I've no doubt you dream about the things you'll never do
But, I wish someone had talked to me
Like I wanna talk to you.....

Oh, I've been to Georgia and California and anywhere I could run
I took the hand of a preacher man and we made love in the sun
But I ran out of places and friendly faces because I had to be free
I've been to paradise but I've never been to me

Please lady, please lady, don't just walk away
'Cause I have this need to tell you why I'm all alone today
I can see so much of me still living in your eyes
Won't you share a part of a weary heart that has lived million lies....

Oh, I've been to Niece and the Isle of Greece while I've sipped champagne on a yacht
I've moved like Harlow in Monte Carlo and showed 'em what I've got
I've been undressed by kings and I've seen some things that a woman ain't supposed to see
I've been to paradise, but I've never been to me

[spoken]
Hey, you know what paradise is?
It's a lie, a fantasy we create about people and places as we'd like them to be
But you know what truth is?
It's that little baby you're holding, it's that man you fought with this morning
The same one you're going to make love with tonight
That's truth, that's love......

Sometimes I've been to crying for unborn children that might have made me complete
But I took the sweet life, I never knew I'd be bitter from the sweet
I've spent my life exploring the subtle whoring that costs too much to be free
Hey lady......
I've been to paradise, (I've been to paradise)
But I've never been to me

lyrics courtesy: http://www.charlenesmusic.com/never.html


『家庭と幸せ』
日本では評価の高いこの歌だが、海外では最悪っ!と評されることも多いようだ。確かに、現実に旦那の暴力に耐え、かわいくない子供の世話をし、絶望的な人生を送っている人からすれば、聞くに耐えない歌かもしれない。

でも、ヨットの上のシャンパンが富を象徴しているのと同じように、ここでの子供や旦那は、円満な家庭の象徴として使われているに過ぎない。家庭を持つことが必ず幸せにつながるわけではないのは、当たり前のことだ。

目に見える成功を手に入れてしまうと、円満な家庭を築くのは(成功していない時よりも)むしろ難しくなる、ということは言えるような気がする。

『PARADISEについて』
歌い手が行ったことがあるという "paradise" は、物欲、食欲、愛欲、自己顕示欲・・・などの妄想がすべて叶えられた場所を指していると思う。もっともっと卑近な例で言えば、ヴィトンのバッグを持ってるとか、叶姉妹のようなプロポーションを持ってるとか、フェラーリに乗ってるとか、六本木ヒルズに住んでるとか、芸能人と付き合ってるとかの・・・(何に価値を見出すかは人それぞれだけど)・・・目に見える、分かりやすい成功の形。

持たざる者は、それらが手に入ったらどんなに幸せになるだろうかと羨み、ひがみ、我が身を愚痴る。すべてを投げ打ってでも手に入れたいと。。。。

でも歌い手は語りかける。見たくもない裏側も見なければならなかったと。人に媚を売っていたら、本当の自分はどこかへ行ってしまったと。絵に描いたような幸せは、幻想。それを追い求めても不幸になるだけ。現実に目を向けようと。

『視線恐怖からの自由』
"But I ran out of places and friendly faces because I had to be free" 私もすべてから逃げ出したい、そう願って、何度も人生をリセットしてきた。大学入学で、地元の友人たちから逃亡したのを皮切りに、何度も会社をやめたし、何度も実家と縁を切ろうとしてきた。習い事にいけなくなる、などの些細な逃亡を数え上げればきりがない。

皆優しく接してくれてるのに、自分が勝手にがんじがらめに縛られた気分になって逃げ出したくなってしまう。自由を求めていたつもりはなかったけど、まさに "I had to be free" なんだ。私を縛っている鎖は、視線。

視線から自由になりさえすれば、もう逃げ回る必要はないはず。電車だって、服屋だって、コンビニだって、堂々と入れる。ゴミを捨てに外へ出るのも怖くない。独りでカラオケだって行けるかもしれない!

なぜ視線が私を縛るのか。それは、私の人生が観客への見世物だからだ。演出家として、下手な作品を観客に観られることに我慢できずに、リセットしてしまうんだ。私が思い描くparadiseは、以前「条件付きの愛」で書いた条件をすべて、そうすべて兼ね備えた人物になること。私も paradise  ―分かりやすい成功の形― を求めて、心を切り売りしている whore ―売春婦― なのだ。

今、次回公演の開幕直前だ。次の新しい作品では、もっとすばらしい演出をするぜ、とか思ってた。でもそれじゃ、また逃げることになる。もう逃げたくないんだ。

私が直視すべきは、甘いものを過食する私、ドタドタ歩く私、太って階段で息切れする私、角栓の詰まった肌、すぐ愛想笑いでごまかす私、気が利かない私、我侭な私、怠け者な私、時間にルーズな私、立ち振る舞いが粗暴な私。。。。。。。。

と、こうやってあげつらって行くのはなかなか快感^^、それはともかく、 Truth ―現実― を直視し、これでいいのだ!と思えるようになった時に、本当の自由を手に入れ、逃げまわらなくてもよくなる、そんな気がする。

photo:01




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