エスニックジョーク(Ethnic joke)とは、ある民族の民族性を端的にあらわすようなエピソードにより笑いを誘うジョークのことを言う。

エスニックジョークとはある民族が一般的に持っていると思われている典型的な性格や行動様式などに着目し、その特徴を端的に表現したり、揶揄するようなエピソードを紹介することで笑いを誘うものである。このため、ある民族が一般的に持っていると思われている特徴、例えば「日本人は集団主義である」、「ドイツ人は論理的である」というような特徴が共通理解となっていて初めて成立するジョークである。

こうしたジョークをエスニックジョークと呼ぶようになったのは1970年代頃であると考えられている。

『差別性』
エスニックジョークに用いられている民族性とは当然、ステレオタイプなものであり、必ずしも現実と一致しているものではない。この為、差別的ととらえられる場合もありうるものである。

エスニックジョークが親しまれている国では、ネタにする立場の人とネタにされる立場の人の間で、ジョークが差別的・侮蔑的だという理由で確執が生まれたりすることはあまり無く、むしろ互いの民族の典型的な特徴を指摘して笑いあうという関係を楽しんでいることが多い。一方でその民族・集団の性格・特徴の中でも特にネガティブなものが対象にされるということも指摘されており、エスニックジョークを用いた時に民族差別であるととらえられる可能性を示唆している。

『ジョークの例❶』
レストランで、自分が頼んだ「ビール」の中にハエが混入していたらどうするか?
■ドイツ人は、アルコールなので細菌はいないとハエを取り出してそのまま飲む。
■アメリカ人は、ハエを取り出してビールを飲み干し、店に対して訴訟をおこす。
■スペイン人は、ビールには手をつけず、黙って店を出る。
■フランス人は、ビールには手をつけず、店主に文句を言ってから店を出る。
■イギリス人は、ビールには手をつけず、店主に皮肉を言ってから店を出る。

『ジョークの例❷』
様々な民族の人が乗った豪華客船が沈没しそうになる。それぞれの乗客を海に飛び込ませるには、どのように声をかければいいか?
■ロシア人には、海の方をさして「あっちにウォッカが流れていきました」と伝える。
■イタリア人には、「海で美女が泳いでます」と伝える。
■フランス人には、「決して海には飛び込まないで下さい」と伝える。
■イギリス人には、「こういうときにこそ紳士は海に飛び込むものです」と伝える。
■ドイツ人には、「規則ですので飛び込んでください」と伝える。
■アメリカ人には、「今飛び込めば貴方はヒーローになれるでしょう」と伝える。
■日本人には、「みなさん飛び込んでますよ」と伝える。