【別れぬ理由】(c)東映

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『失楽園』『愛の流刑地』と大人の恋愛の新境地を開拓しつづける渡辺淳一の同名小説が原作。お互いに職業を持つ中年夫婦。別に取り立てて不満もなく、また子供にも手が掛からなくなり、平凡だが平和な家庭生活を営んでいる。そんなある日、夫も、妻も共に愛人がいることを密かに知り、内心揺れ動く。気付いているのに、知らない振りをして…疑心暗鬼の中から二人に見えてきたものとは、愛人と称する人物たちにそそぐ愛と、自分たち夫婦の愛との比重だった。夫は浮気、妻は不倫…それでも別れぬ理由とは。熟年と呼ばれる年代の夫婦を通して、現代における愛の可能性を追求する。キャストには、その妻に三田佳子、その夫に津川雅彦、その愛人に古尾谷雅人、南條玲子といった魅惑的キャストが輪舞を繰り広げる。監督は、名匠・降旗康男監督がメガホンをとる
監督:降旗康男 (1987年 107分)
セルDVD:¥4,725(税込)東映ビデオ

原作:渡辺淳一
監督:降旗康男
脚本:那須真知子
音楽:羽田健太郎
配役:速見房子 [ 三田佳子 ] / 速見修平 [ 津川雅彦 ] / 岡部葉子 [ 南條玲子 ] / 松永 [ 古尾谷雅人 ] / 速見弘美 [ 湊広子 ]
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あらすじ:
その電話を取った時、妻に男が…!?そんな疑念がよぎった。大手病院の外科医長の速見修平は42歳の今まさに男盛りである。娘の弘美も女学校の寮に入り、妻の房子は雑誌記者として働いている。また、修平には岡部葉子という人妻の愛人がいたが、もはやそれは生活の一部であった。あの電話以来、それとなく房子を詮索するが、房子の答えは淡々としている。そんなある日、修平が房子をホテルのディナーショーに誘った帰り、強引にラブホテルに連れ込む。嫌がる房子だったが、意外にも激しく乱れるのだった。学会のため修平は葉子を伴い、札幌へ向かう。だが、房子のことが気になって家に電話を入れると急な仕事で長崎に発ったことを知る。その頃、房子は青年カメラマンの松永と長崎にいた。また、房子も修平のことが気に掛かっていた。その夜、松永と共に過ごした房子だったが、翌朝いたたまれず札幌のホテルに片っ端から電話を掛け、修平の居所を突き止める。予定以外のホテルに泊まっていたことをなんとか取り繕い、嫌疑を逃れる。そんな修平が帰京すると、空港の到着ロビーには、娘弘美を連れた房子が待ち構えていた。黙って立ち去る葉子。帰宅した二人は、日頃のうっぷんが爆発し、家庭内では冷戦が始まる。だが、房子はいざ一人になるとこのまま夫が帰ってこないのではないかと不安に襲われ、葉子に対するライバル心が高まるのであった。一方、房子は松永から音楽会に誘われ、気持ちが揺らぐまま出掛けていく。だが、その場で、房子は松永にキッパリと別れを告げる。また、修平もあの札幌の旅行以来、葉子には逢っていなかった。葉子からの仕事での突然の電話をもらい、ホテルで逢うことを約束させる。お互いの気持ちの高ぶりが、二人の理性を狂わせる。修平と葉子の関係は、また振り出しに戻った…。修平の房子へのおもねる態度に、房子は浮気の気配を嗅ぎ取る。表面的には、平和な家庭生活が続いている。あたりさわりのない会話。その裏で二人は、この人と別れたら…とそんなことを考え始めているのであった。