あれあれ、私にしては珍しく爽やか系のタイトルじゃないですか?
原題は『MEAN CREEK』です。
しかしこの映画は、爽やか系とは表裏一体の苦々しさも兼ねています。
『スタンド・バイ・ミー』と比べられる事が多く、少年たちのひと夏の出来事・・と言うところはおんなじです。
私はこちらの作品の方が好きですが。
舞台はオレゴン州の小さな町。そこの中学に通うお人よしのサムは、同級生であるジョージの暴力・暴言に悩まされていた。
兄であるロッキーに相談したところ、ロッキーの仲間たちとグルになってジョージに報復する計画を立てる。
そうしてジョージを川下りに誘い、計画を実行しようとするが・・・
主人公であるサムは、かの名子役であったマコーレー・カルキン君の弟であるローリー・カルキン君なんですよ。
しっかりしているのか弱弱しいのか、母性本能をくすぐりますね(笑)
とにかく可愛いです。お願いだからお兄ちゃんにようにならないで欲しい。
サムには彼女のような存在の少女がいるのですが、こちらも凄く可愛い女の子です。
正義感に溢れ見るからに純真そのものと言う感じなのですが、ある出来事が起こってから途端に悪女への片鱗を覗かせるんです。
真っ白な布に一点の黒い染みが瞬時に広がっていく、そんな感じを上手に演じていました。
このいじめっ子であるジョージですが、落ち着いて話してみると意外に良い奴である事が分かり、サムは計画を中止しようとロッキーに持ちかけるんです。
この計画のリーダー的存在であるロッキーの友達のマーティは、自分の憂さ晴らしも兼ねていたので中止に良い顔はしなかったのだけれど、恐らく和気藹々と過ごせていれば何事もなく終わったのだろうと思います。
ところがこのジョージは障害を持っているとは言え人が不快になる事を選択して喋ってるかのように、周りの怒りのボルテージをどんどん上げていく。
ロッキーの友達であるクライドはこのジョージにバットで殴られた過去もあり、ボートの上でも聞くに堪えないほどの侮辱を受ける。
それでもみんなとても優しいんです。自分の怒りよりも、マーティがジョージに対して爆発しないかと心配してるんです。
そして結局事件は起こる。
「これが1番いい方法だ」とマーティが持ちかける選択は、大人が冷静に見ると1番最悪な方法なんですね。
みんな良くないと思いながらも、パニックになっている事もあるし子供だし、誰も主導権を握れない。
きっと、画面の前で「ダメだよ~~ダメだよ~~」と思いながら見てしまいますよ。
リーダー格であるマーティにしても、相手が友達でもカチンと来るような事を平気で言っちゃったりするんですよね。
だからと言って根っからの悪じゃない。
ジョージにしてもクライドにしても、みんな心に傷を持っているんです。
触れてはいけないものってだいたい誰でも持っているものですが、ジョージとマーティはソコを平気で広げてくるんです。
その盛り上がりであるボートの上のシーンにしてもサムの彼女のミリーが心に闇を落とすシーンにしても、セリフではなく作中の空気がズッシリと伝わってきました。
子役達の演技もさる事ながら、監督の才能を感じるシーンでもありました。
物語は若干ジットリしてはいるものの、子役達のフレッシュさとオレゴンの素晴らしく壮大な風景が見事に中和していたと思います。
流れる音楽も、何となく「日本昔話」を思い出させるような物悲しい~感じでした。
私は『スタンド・バイ・ミー』よりも好きです。
お奨めですので、どうぞ1度見てみて下さい![]()
個人的には、クライド役のライアン・ケリー君が好きになりました♪
日本のパッケージは爽やかっぽいですが、こんなバージョンもあります![]()
I didn't mean to hurt you.


