いつもなら見ないファンタジー系の映画。でも、ファンタジーだけではない子供の切ないお話・・と聞いて見る事にしました。ちょっと『パンズ・ラビリンス』 と重ねて見てしまいましたが・・。

田舎の貧しい家で暮らす11歳のジェス。5人兄弟ではあるが男はジェス1人で居場所が無く、学校へ行けば行ったでいじめられる。

何の楽しみもなく下を向くばかりの生活だったが、ある日1人の転校生がやって来る。転校生の名はレスリー。
田舎町には似つかわしくない都会的なファッション、そして考え方や行動も周りの子達とは違っていた。

ジェスは次第にレスリーと親しくなり、何ものにも変えがたい友情を築き始める。



MebiusRingΨ主食はホラーΨ-Bridge to Terabithia


この作品は元々、児童文学の中でも世界で有名な物語だそうです。
書いたのはキャサリン・パターソンと言う方で、この人の息子さんが子供の時に実際経験した出来事を小説にしたんだそうです。
そしてこの映画の脚本を、原作者の息子さんであるデヴィッド・パターソンが担当されています。なので、脚本を書いてる息子さん役であるジェスの心理描写など、結構細かいですね。

ファンタジーの箇所ですが、ジェスとレスリーは近くの森を探索している時に2人の秘密の場所を見つけるんです。そうして2人は、一緒に空想遊びを繰り広げて秘密の王国を作り上げるんです。そのイマジネーションの世界がファンタジーなワケです。
なかなか凝ってて美しいCGでしたよ。空想と分かってるので違和感は感じません。

子供が辛い状況に置かれた時、もう逃げ場は空想しかないんですね。しかしジェスは、そんな逃げ場すら持ち合わせていなかったのですが、レスリーが現れてから夢のように楽しい世界を教えてもらうワケですよ。
しかし空想と言うのは才能を育てますよね。
今の子供達は、空想する暇もないくらいゲーム等の遊びが蔓延してますもんね。想像力に欠ける子が多いのではないでしょうか。

原作が児童文学なのであまりツッコミはいれたくないのですが、「そんな2人一緒にウマい事空想できるかいな・・」などとちょっと思ってしまいました・・。
そして、この2人の交流を丁寧に1時間強描いているんで、ちょっとした退屈感は否めません。

学校でのいじめも、もっとスカッとさせて欲しかったです。まぁ現実はそんなもんですけど。と言うか、学校での事も家での事もちょっと中途半端なまま終わってます。
脚本書いてる本人にしたら、レスリーとの事を時間割いても事細かに描きたかったのでしょうか・・。

終盤になって、突然悲しい出来事が起こります。
それからアレよアレよと言う間に、気が付けばエンディングに向かっていきます。
終わったあと、「えっあせる終わり!?」と思うほど少し呆気なかったような気がしました。

確かに悲しい。私も泣いてしまいました。でもこの涙は恐らく、ジェスを演じたジョシュ・ハッチャーソンの素晴らしい演技において他ならないと思います。
うちの長男も見た当時は同じ5年生。そして4人兄弟で男1人・・・ちょっと息子と重ねて見てしまいました。
うちの長男はこんなに利発じゃないですけどね・・・。

レスリーを演じたのは、『チャーリーとチョコレート工場』で延々とガムを噛む少女を演じたアナソフィア・ロブ。目がとても印象的ですね。

「テラビシア」と言うのはレスリーが付けた2人の空想の王国の名前で、『ナルニア国ものがたり』に出てくる「テレビンシア」をもじったのだそう。

田舎町の美しい風景と、彼らの空想の世界を表現したCGも本当に美しかったのだけれど、挿入される曲が全て都会的で全くのミスマッチに感じた。
ちょっと切ない感じのインストで十分でと思いました。

ジョシュ・ハッチャーソンの今後に期待が高まりました音譜
何気に、父親役のロバート・パトリックも素敵でしたよ。(T-1000)



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08/01/27