ちょっと古い映画ですよ。70年代初めの作品ではありますが、なかなかのスリルを楽しむ事ができると思います。監督はジョン・ブアマン。
都会に住む4人の男達ルイス・エド・ドリュー・ボビーは、ダム建設のために沈む事になった湖(多分、アパラチア山脈あたりだったと思う)へ川下りでもしようとやって来る。
車を運んでもらえないかと土地の住民に声をかけるが、ちょっとした事から気まずい空気が流れ始める。
それでも大自然の中で川下りを果たし気分も良くなった4人だったが、川岸で休憩していたエドとボビーは田舎の住民とトラブルになる。
事態はどんどん最悪な方向へ向かい、壮大な景色の中リフレッシュにやって来た男達は恐怖のドン底に落とされる事となる。
この4人の男達ですが、1人だけなかなかの男前がいるなぁ~と思って見ていたら、なんとエド役はジョン・ボイトでした。
そう、あのアンジェリーナ・ジョリーのお父様ですよ。やっぱり美形の親は美形ですね。目のあたりなんて、よく似ています。最近では『トロピック・サンダー』に驚きの出演を果たしてましたね(笑)
エドはこの作品の主人公でもあります。
リーダーシップがあるわけでも逞しい男でもないですし、どちらかと言えば繊細な感じ。かえってそれがスリリングな展開には良かったと思いますし、エドが感じた恐怖がジョン・ボイトの演技力によって、見てる側にもヒシヒシと伝わってきました。
エドが鹿に向かって弓を引くシーンがあるのですが、いろんな葛藤が垣間見れるところでもあります。
エドとボビーが住民達とトラブルになるシーンは、結構衝撃的です。しかもこの醜悪なシーンは結構長く、不快感MAXといった感じ。
ルイス役にはバート・レイノルズ。1人だけヤケにむさ苦しい顔がいるなーと思っていたら、バート・レイノルズでした。若い!
こちらのルイスの方が完全にリーダーです。いや、ジャイアンです。(リサイタルはしません)
彼のやった行動がキッカケでみんなもう後戻りできない事態へと向かっていくのですが、ルイスがあの行動を起こしたのは間違いではなかった・・・と私は思いました。
あれが犯罪になってしまうのは、ちょっとおかしいですよ。
川下りの映画では他に『激流』もありますが、エンターテイメント性が高いので楽しめるといった点では『激流』の方に軍配が上がるかとは思います。
こちらの作品は、下手なホラーよりも怖いかもしれませんよ。
田舎住民のビジュアルについて、あまり詳しく描いていないところなんて想像力を煽ってくれます。地上波ではカットされそうなセリフもあります。
この住民達は、普通の常識を持ち合わせていないんですよね。それに我慢ならなくなった都会の男達がトラブルになるまでの間は、見ていてヒヤヒヤします![]()
この映画でホッとするのは、川下りのシーンとバンジョーとギターのセッションシーンでしょうか。
今は悪役が多くなったジョン・ボイトですが、こんなか弱い役が似合った時期もあったのね~と、何だか嬉しくなった映画でもありました。
お奨めできますよ![]()
07/10/08
