人に奨められて、まず原作漫画の方を先に読んでしまいました。結果的にそれは失敗したのかもしれません。
原作の方は完全にエキセントリックで、普通に読めば「意味分からない」と言う印象しか残らないかも。


非常なまでに溢れ出てくる暴力、殺人、女性に対しての卑劣な描写。妄想と現実が入り混じり、登場人物達の9割はイッちゃってるので誰でも面白く感じる漫画ではないと思います。


時は近未来の日本。この世界では、「敵討ち法」と言う新たな法律が作られていた。今まで被害者は法律に任せるしかなかったのだが、この新たな法律のお陰で加害者に敵討ちできるようになる。

敵討ち執行代理人と言う職業もあり、ようするに必殺仕事人なワケです。

主人公の叶ヒロシは敵討ち執行代理人の1人であり、無感情のまま淡々と仕事をこなす。どうやら過去に何らかのトラウマがあるようだ。そんな時、軍隊時代の先輩が敵討ちの標的となる。



MebiusRingΨ主食はホラーΨ-フリージア


原作漫画にハマりました。
今のところ9巻まで読みましたが、めちゃくちゃツボです。


元々「必殺仕事人」のような善人側が悪人側に対して復讐すると言ったストーリーが好きなんですが、この作品は執行代理人が決して「善」ではなく、「こういう奴は絶対に代理人になったらダメやろ」と言う代表の溝口を始め、主人公のヒロシにしても正義のために銃を握っているのではないんですね。

でも、毎日仕事として人を殺していれば精神が破壊されていくのは当然なんでしょう。


1番まともそうな山田ですが、代理人の仕事を続けていってどんどん風変わりしていく様が1番良く分かるんですが・・・残念ながら映画の方では描けていません。

「敵討ち法」と言う設定だけ拝借してはいるものの、原作漫画と映画では全く別物に仕上がっています。

事務所で働くヒグチですが、映画では少しか弱い女性の設定。これが1番驚いたかも。
原作では唯一ヒロシを凌駕するほどの冷徹な女性で、チンピラに殴られるシーンなんかは本当は「ヒッヒッヒッヒ・・・」と突然笑ってヤクザをビビらせていたのが、映画では何のアクションもなかった。もったいない・・・。

溝口なんかは、もっと原作よりに非道な男に設定した方が面白かったのでは?キャンキャン騒いでるだけで、あまり意味の無い役に感じました。

別物として面白ければそれでいいのですが、原作を知らなければよく分からないような点もありそうだし、物語も非常に小さくまとめてしまって「もったいない」としか言いようが無い。

原作のヒロシは本当に気持ち悪い男なのですが、特殊部隊出身と言う事もあって飛びぬけて戦闘能力に長け、戦うシーンなんて凄くカッコいいです。
映画ではビジュアル的に玉山鉄二は男前なんだろうけど、「感情のない役」としてボーーッと突っ立ってるだけで戦うシーンも別に無く、何だか残念。

この映画で1番良かったのは、冒頭での敵討ちシーンに出てきた坂井真紀だったと私は思いました。

映画→原作の順にどうぞ。

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08/03/04