この映画は実在のギャング「フランク・ルーカス」の成り上がりを描きつつ、逮捕に向かって着実にフランクを追い詰めていく刑事「リッチー・ロバーツ」の物語を、交差させながら見せていく・・と言う形になってます。
監督はリドリー・スコットで、ギャングものでありながら銃撃戦などは控えめな感じがしました。
登場人物である2人の男の生き様と言うか、「こういう男なんス」と言うエピソードが主になってました。なので、アクション映画と言うより人間ドラマなのかもしれません。
時は1968年NY。ハーレム近郊を治めるギャングのボス・バンビーが死亡する。しかし、彼の後を継いだのは黒人の運転手フランク。
15年間バンビーの側で沢山の事を学んだフランクはその教えを忠実に守り、かつ独自の知恵でたちまちハーレムの麻薬王に成り上がる。
この時代マフィアと言えばイタリア系だったのが、「ブルー・マジック」と言う麻薬を使って名を響き渡らせたフランク。演じるのはデンゼル・ワシントン。
フランクは派手に立ち回る事はせず、ギャングでありながらとても地味。この地味さが警察からも他のギャングからも隠れ蓑になっていたのだが、ある1つの小さなキッカケから目を付けられてしまうんです。
それは妻から贈られたド派手な毛皮のコート。正直趣味悪いですよ。
妻はミス・プエルトリコと言う設定の女性で、ライマリ・ナダルと言う女優さんが演じてらっしゃいます。確かにキレイなんでしょうけど、存在薄いです。
更に、フランクが成功した「ブルー・マジック」は麻薬と言うものではありますけど、実業家も真っ青のビジネス方法を取っています。
「良い品をより安く!」と、消費者には嬉しい限りです。
もう1人の主演であるラッセル・クロウは、ニュージャージーの警察署に勤める刑事役。
別れた妻と息子の養育権を競って裁判中であり、仕事でも周りから浮いた存在。
この頃の警察と言うのは酷く腐敗していたようで、常習化していた金の着服をしなかった事でラッセル・クロウ演じるリッチー・ロバーツ刑事は、相棒ともウマくいかなくなる。
その彼を筆頭に捜査班が作られ、街にはびこる「ブルー・マジック」に目を付ける。出所を探して根絶やしにするため、着実にフランクへと逮捕の手を伸ばす。
D・ワシントンと言えば、どちらかと言うとヒーロー的なイメージないですか?少し前では『デジャヴ』で活躍してましたしね。
対するラッセル・クロウは、逆にヒールのイメージが私にはあります。なので、本来なら配役は逆の方がしっくりくる気がするんですよね。
クロウが最初出てきた時、ヤサグレ刑事に見えたんですが、しばらく見てると非常に正義感に溢れた刑事である事が分かってきます。
同じく、D・ワシントンが演じるフランクは家族愛は深いものの、非常に冷徹です。
この2人が交差するのは、最後の方になってようやくです。
それまで長いながらも見応えのある人間ドラマだったのですが、急ぎ足で終わっていくラストに私は少し残念でした。
エンドロール後に1カットありますが、ただのサービスショットで深い意味は無さそうでした。
映画には何曲か挿入曲がありますが、よく聞いていればそのシーンそのシチュエーションに合わせたような歌詞の曲だったり、細かいところまで凝ってるのが分かります。
ラストに流れるのは「アメイジング・グレイス」
この曲も、主演の2人の人生を表しているかのような歌詞ではないでしょうか。
余談なんですけど、この記事書くのに2時間もかかってしまいました![]()
なぜなら、書いてる後ろで長男が『デモンズ2』を見ていたから、気になって気になって記事に集中できなかったからです(;^ω^)
08/02/11
