『20世紀少年』 を見たあとに続けてこれを見ました。
私は邦画を劇場で見る事などあまりないのですが(1800円がもったいなく感じてしまう)、これの原作漫画に感動したのと、山田孝之くん目当てで足を運びました(笑)
物語の中に出てくる国は間違いなく日本ではありますが、架空の世の中が設定されています。
「国家繁栄維持法」略して「国繁」と言う法律がまかり通ってあり、国民は例外なく小学校の入学時に注射によってカプセルが体内に注入される。
そのカプセルには1000分の1の確率で死に至るものが混入されており、18歳から24歳の間に始動する作りになっている。
国民達は一定の年齢が来るまで死と隣り合わせのため、生きている事に感謝する事ができるだろう・・と言う生への有り難味を目的とした法律。
架空の法律が出来上がってる世の中の設定として、何となく『フリージア』を思い出してしまいますが、恐ろしい法律である事は間違いないのですが『イキガミ』の方は爽やかなストーリーが多いです。
と言うのも、『イキガミ』は1話完結のお話になっているので、非常に読みやすい。その中の3つの話を映画化してありました。
まぁ、いわゆるディストピアってやつでしょうか。
主人公は公務員になりたての藤本賢吾。
1000分の1の確率で死亡が決まった国民に、それを知らせるのが仕事。
通称「イキガミ」と呼ばれる「逝紙」は死亡予告書であり、「あなたは24時間以内に死亡します」と伝えねばならない。
イキガミを手渡す死神のようなものですね。
あるミュージシャンの話。
ストリート・ミュージシャンとして頑張ってきた秀和(塚本高史)と翼(金井勇太)。
息もピッタリの2人だったが、ある日翼だけが事務所にスカウトされ2人は別々の道を歩む事になる。自分の思っていた音楽性を生かせないままの翼だったが、ある日イキガミが届く。
選挙に躍起になっている政治家の母をもつ少年の話。
直樹(佐野和真)は子供の頃から母(風吹ジュン)の愛に飢え、二十歳になった今は引き篭もりで凶暴な性格に育っていた。
そんな時、直樹の元にイキガミが届く。一見直樹を心配した母のように見えたが、そんな事も自らの選挙に役立てようする。自暴自棄になった直樹は母を殺害しようと目論む。
ある兄妹の話。
幼い頃に事故で両親を無くした兄妹。妹は視力も無くし施設で育つが、ある日兄が引き取りに来る。
純真無垢の妹(鳴海璃子)に比べ、兄(山田孝之)は犯罪に手を染める始末。だが妹への愛で溢れていた。そんな時、兄の元へイキガミが届く。兄は「どうせ死ぬなら自分の目を妹へ」と懇願するが、それを悟った妹は猛反発する。
ミュージシャンの話では、結構ラスト感動します。原作でも感動しました。
映画化によって更に良かった事は、秀和と翼が歌う「みちしるべ」と言う曲が本当に良かった事。
原作ではスカウトされた方はイケメンだったような気がしますが・・(;^ω^)
選挙の話では、風吹さんの演技が凄かったです。
いつもは暖かい女性の役が多いような気がしますが、こんながめつい役も見事です。最初、「あれ?かとうかずこさん?」と思ってしまいました。
原作漫画の中でも、特に感動したのが兄妹の話。
漫画で感動してしまったので、映画ではそれ以上の感動は残念ながら起きませんでした。ミュージシャンの話は歌があったからね~。
主人公は松田翔太くん。肩幅がないので、恐ろしいほどスーツ&コートがサマになりません。
原作に比べて個性が弱いのが残念。他の出演者に完全に食われています。上司として出ている笹野高史さんは、さすがの存在感でした。
パーツパーツの物語は非常にウマくできていると思うのですが、感動のボルテージが最高潮に昇る1歩手前でシーンが移ったりと、「なんでそこで切り替わる!?」と思ってしまう。
もし続編が作られるなら、次はイキガミが届いた女性の話も盛り込んで欲しいですね。今回は男性ばかりでしたので。
漫画では、もっと感動できるお話が沢山ありますよ。私個人としては、もっとドロドロした内容のがあってもいいように思うのですが![]()
08/11/28
