アレクサンドル・アジャ監督がハリウッドでリメイクしたオリジナル作品がこちら。元々は韓国ホラーなんですよね。
韓国ホラーと言えば心霊ものですが、この『Mirror 鏡の中』も例に漏れず心霊もの。
リメイクが派手だけに余計に地味に感じてしまいますが、オリジナルとリメイクは切り離して見た方がいいと思います。
プロローグとエピローグはほぼ同じで、中のストーリー展開も基盤は似ていますが方向性が全く別物。
まずはオリジナルのご紹介から。
元刑のウ・ヨンミンは過去に立ち直れないほどのミスを犯し、今はコネでデパートの警備室長として働いていた。しかしこのデパートは1年前に火災を起こしており、いろんな問題を抱えての再オープンとなる。だが更にオープン前にデパート社員が立て続けに怪死すると言う事件が起き、そこにヨンミンの元同僚であるハ・ヒョンス刑事が乗り込んでくる。
本当に地味な運びではありますが、30歳そこそこだったキム・ソンホ監督のデビュー作である事を差し引いても、なかなかお上手な韓国ホラー映画だと思います。
鏡の使い方も巧みです。
作品の最初から最後まで左右対称である鏡に拘っており、若干そこが長くてしつこい感じも受けるのですが、韓国映画特有の悲しい過去の話や登場人物達の心理描写でウマく緊張感を保っていると思いました。
心霊系を基盤にしたサスペンスものですね。これも韓国ホラー特有でしょうか。
ウ・ヨンミンの犯した刑事時代のミスとか、ハ・ヒョンス刑事との関係、事件のキーとなる女の過去の話などがやや雑なのですが、そこをもっと煮詰めて表現できれば更に上質なサスペンスに仕上がっていたのかな?と言う印象も持ちました。
ウ・ヨンミンを演じるのはユ・ジテ。めちゃくちゃ身長高いですよ、この俳優さん。他の俳優さんみんなが小さく見えます。
特に、ウ・ヨンミンの伯父チョン・イルソンを演じているキ・ジュボンなんかは元々が小さいので、ユ・ジテと並ぶと凄い身長差ですよ。
ちなみに、警備員役でチョロチョロと出てくる小さなおじさんがいるんですが、キ・ジュボンの本当のお兄ちゃんなんだそうな。
ハ・ヒョンス刑事を演じたのはキム・ミョンミン。
韓国版『白い巨塔』で財前五郎を演じてた俳優さんですね。
う~ん、カッコいい♪
この映画の主人公はウ・ヨンミンだけではないですね。お二方ともイイ感じでした。
鏡に関した絵の話なんかも興味深かったです。
韓国ホラーの中では確かに地味ではありますが、好印象です。
ベタベタなサスペンス好きには、リメイクよりこちらオリジナルの方が面白く感じるのではないでしょうか。
画像の下にネタバレが書いていますのでご注意下さい★
ストーリーの中で、鏡に残った手形だとかウ・ヨンミンが息で曇らせるシーンが何度かあったにも関わらず、最後に生かせなかったのが残念。
アジャ監督も、多分同じ事を思ってリメイクに生かしたのでは。
