リズムは割り算(リズム考察6) | 岩田のぼる BLOG  『棒が歩けば犬が笑う』

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ギター1本でありえない曲にもチャレンジする「Bolno」(ぼるの)こと 岩田のぼる の日記です。

ベーシスト、作曲家、アレンジャーとしてもマルチに活躍中。
最近はアート作品の制作助手をやっておりまして、そんなお話もちょこっと。

これまた久しぶりに、音楽リズムに関してのお話を。

 

「リズムは割り算である、足し算になってはいけない」という話を先輩からよく聞かされておりました。

最初は「なんのこっちゃ」だったのですが、ようやく少しずつ消化できてきました。

ようするに例えば「十六分音符を四つ並べると一拍になる」という考え方が間違っているということなのです。

算数的に考えると何が間違っているの?となりそうですが、楽器を弾いたことの在る人なら十六分音符を四つ弾くのと、四分音符を一つ弾くのの長さが全然一緒にならないのは茶飯事ですね、何故でしょう。その理由が「足し算をしてるから」なのです。

十六分音符を空打ちも含め十六個正確に刻めれば安定しますが、そういうキープの仕方だとパターンが変わったときに必ずこけます。ドラムの人がオカズ(Fill in)でこけるのは典型例です。

 

それでは正解はといいますと「一拍を四つに刻んだものが十六分音符」なのです。

四拍子の場合、まず一小節があってそれを四つに刻んだものが一拍、と組み立てていくのが「割り算」ということです。

 

 

例えとして、大根の輪切りのおでんを串に刺して回してみましょう。

これが一周回るのが一小節だとするとそれを四つに刻んだところが一拍。

そのまた半分が八分音符。さらに割ると十六分音符。

そしてこの軸を一定に回すところを体幹でキープするのです。

軸の回転さえ同じスピードなら、いわゆる拍の打点が楽器ごとでずれようが、大きなグルーヴの塊になるのです。ジェームスブラウンさんのバンドなどにはリズムが幾分訛った様なフレーズを弾く人もいたりしますが、言ってみれば大根の輪切りが正円じゃないだけで、そのいびつな大根たちががっぷり四つ一塊で、大きな一つのグルーブを作るのです。

 

逆に足し算で作ったフレーズを拍頭の打点に貼り付けに行くと必ず拍終わりで帳尻が合わなくなります。「身長180センチの人にMサイズのTシャツを着せたら首のところは大丈夫だけど腹が出た」みたいな感じでしょうか。二小節フレーズなどになると、フレーズ終わりには症状が八倍にもなるので目も当てられません。

 

私の持論となりますが、リズムは体幹でキープするもの、つまりは楽器を持つ以前の問題なのです。いかに体幹で音楽を聴けるか。そしてその体幹グルーヴを維持したまま素直に楽器が弾けるかなのです。その時、過去に足し算方式で身につけた技術はすべて仇となって降りかかってくるのが悩ましいところです。

 

さて最後は「よいリズム」をおでんに例えるとどうなるのか、というお話です。

軸をテンポ120で回したとすると大根の直径が大きいほど拍のスペースは広く、外周スピードは速くなります。

青首大根より三浦大根。ジェームスブラウンさんは桜島大根とかなわけです。

イメージ論っぽくなりますが、なんとなく納得いただけるのでは。

 

ほんじゃ今日はここまで