JR30周年の課題 | 空の下、レールの上を人生と共に(JNR Forever)

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なつかしい人が はるかな日々が 時の流れこえて ほら めぐる旅路さ…

来年、2017年はJR発足から30周年の節目です。
20周年の2007年春には「JR20周年・青春18きっぷ」が8,000円で発売されたので、30周年の来年もぜひという期待がありますが、それはさておきJRも30年となると国鉄時代を知らないという人はかなりの割合になったことでしょう。

JRの施策もJR各社内で完結するものが殆どになりました。
それは分割・民営化の主旨からして至極当然ではありましょう。
しかし、それでいいとは思いません。

手前味噌で恐縮ですが、「鉄道ジャーナル」1996(平成8)年5月号「鉄道ジャーナル創刊350号記念企画 鉄道への意見・要望・提案」で、私の投稿が入選した5点の中に入りました。
採用されることを狙って、狙い通りの結果になったので私の非常に稀な「成功体験」でした。
JR30周年を迎えるにあたり、そこで書いたことを思い出しました。

著作権は鉄道ジャーナル社に移っているので要旨だけに留めますが、JR各社が独自の施策を充実させることは勿論大切ですが、会社間跨り列車はぜひ大切にして欲しいと改めて思います。

北海道・九州への会社間跨り列車は新幹線だけになり、九州の場合在来線は下関で乗り換えが必要になりました。
会社間跨り列車は車両使用料など複雑な事情があって、こうした事情をすっきりさせたい面があるのかも知れません。
しかし、会社間跨り列車が無くなるとJR各社は需要の掘り起こしを自社エリア内で行うしかありません。
需要の掘り起こしを自社エリア内だけで行うのは、限界があるのではないでしょうか。
自社エリア外からの流動を活発にするためにも、会社間跨り列車は大事にして欲しいと思います。

JR各社が自社エリア内の施策を充実させるあまり「セクショナリズム」に陥り過ぎると、かえってJR各社は自らの首を絞める結果に終わるのではないでしょうか。

幸いというか、JR西日本が新たな長距離列車の構想を発表しました。
西日本エリアだけで完結するのか、夜行列車なのかは今後の動きに注目しますが、どうかJR他社へも積極的に乗入れて欲しいと思います。
夜行列車ならJR九州管内、熊本や長崎へ乗入れれば距離的にも理想的ですし、「サンライズ」を更に充実して欲しいとも思います。
先日の「サロンカーあかつき」は新しい長距離列車のテストケースになればと思います。


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4031M 寝台特急 サンライズ出雲
285系3000番代7連[海カキ]
2014.3.4 出雲市


イメージ 2東海~西日本の会社間跨り列車「しらさぎ」
8M 特急 しらさぎ8号 683系9連[金サワ]
2013.5.22 米原


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