「北斗星」「トワイライトエクスプレス」廃止で再び「試される大地 北海道」 | 空の下、レールの上を人生と共に(JNR Forever)

空の下、レールの上を人生と共に(JNR Forever)

なつかしい人が はるかな日々が 時の流れこえて ほら めぐる旅路さ…

「北斗星」「トワイライトエクスプレス」が3月ダイヤ改正で廃止されます。

表題の「試される大地 北海道」というのは、1997(平成9)年、北海道拓殖銀行(たくぎんの方が通りがよかったと思います)の経営破綻に端を発し、北海道の経済の地盤沈下が囁かれた頃、どなたが考えたか覚えていませんが、北海道を鼓舞するキャッチコピーでした。

「試される大地 北海道」が、「北斗星」「トワイライトエクスプレス」廃止とどういう関係があるのか?

北海道に魅せられる人は、相当いらっしゃるでしょう。
今から30年前、私が初めて北海道に渡った時に聞いた話ですが、こんな方がいたそうです。

20日くらい道内各地を回って、函館から青函連絡船に乗って北海道を離れる最後の日に、函館山の夜景を見た瞬間にいたたまれなくなり、青函連絡船には乗らず、道内に引き返した人がいたそうです。
その人は、北海道にそのまま居ついて民宿を経営しているそうです。

これは新聞記事で見ましたが、あるサラリーマン一家が札幌へ転勤することになった。
初めは「札幌は遠いし、寒いし…」と不安、不満たらたらだったのに、いざ札幌に暮らしてみたら、寒いことさえ我慢すれば食べ物は美味しいし、よいことずくめ。

その一家が再度の転勤で札幌から離れることになった時、一家でおいおい泣いたそうです。

北海道には、そこまで引きつける「魔力」のような「魅力」があります。

私は、遂に「トワイライトエクスプレス」とは縁が無く終わりそうですが、「北斗星」8回利用のうち、5回までは上りを利用しました。

経験上、上りの方が寝台券をとりやすいこともありますが、北海道は毎回訪れると本当に離れ難いです。
「北斗星」という楽しみがあったからこそ、「今日は帰るけど、また行こう」という気になれた。

3月以降、そして不定期列車としての期限とされている8月以降はどうしよう。
もう、楽しみは無い。

「東京-札幌の鉄道のシェアなんて微々たるもので、そんなことを言っているのはお前だけだ」と言われそうですが、「北斗星」「トワイライトエクスプレス」は北海道に更なる魅力を加えていたと思います。

北海道は、大切なものを2つ失うと考えるのは、私だけでしょうか?
私が「試される大地」と考える理由ですが、余りにも大袈裟でしょうか。



イメージ 1
2レ 寝台特急 北斗星 EF510-507[田]
2013.2.23 上野


イメージ 2
8001レ 寝台特急 トワイライトエクスプレス EF81 113[敦]
2010.8.17 大阪


鉄道コムに参加しております。