麗らかな春の日に とてもよく合うので
2014年7月 息子Sunのオリジナル曲
ROUND SMILE
BGMに どうぞ
「ねぇ 何してるの?」
振り向けば
人懐っこいスマイル
「春を撮ってるよ」って答えたら
瞳をクルクルさせて ついて来る
しゃがんで
花壇の縁どり石
継ぎ目の隙間を覗き込んで
ふたりして洞窟探検
ここいらは
もとは雑木林だったからか
たっぷりと土が肥えてて
特大サイズの蟻さんが
行ったり来たり
さくらの花びらを
大事そうに抱えて
ヨイショ ヨイショ
「さくら、食べるのかなぁ?」
「桜餅にするかもねぇ」
「へえぇ~~」
「それかねぇ、いっぱい集めて
おふとんにするのかも~」
「ふわふわ~~」
この日 新しくできたボーイフレンドは
島から移って来たばかりの
Nice Guy(ナイス・ガイ)
もうじき
一年生になるんだって
ポカポカ こころが温ったまったのは
春の陽気のせいだけじゃなかったのよ
数日経って
早くも散り始めた桜を
眺めていると
ワンコが しっぽを振るように
きみが駆け寄ってきて
「何してるの?」
「風を待ってるの」
「なんで?」
「花びらが ぱぁーっと
風に乗っかって
さよならするのが きれいだからね」
「ふぅ~~ん」
風の気配は いっこうに無く
うらうらとした時だけが
ゆるゆると流れてゆき
待ちくたびれたのか
きみの姿が見えなくなった
さて
充電満タンの携帯を手に
再び階下に降りた私が目にしたのは
せっせと お掃除している
きみの姿
少し がっかり・・・
いま この花びらは
塵ではないと思うのだけれど
おかあさんに
プレゼントーーー
次の瞬間
花びらは いっせいに放たれて
宙を舞った
居合わせた おかあさんは
紅白歌合戦の大トリみたいに
桜吹雪に包まれて
ふんわりピンクいろに染まった
びっくりしたような
照れ笑いを浮かべながら
このうえなく幸せそうな
その きれいな表情を
私は自分の瞼のシャッターを切って
瞳に焼き付けた
ああ この子ときたら
なんて素敵な光景を
見せてくれるのだろう
「スゴイ! スゴイ!!」と
はしゃぐ私に
とびっきりの笑顔で
きみは また
せっせと花びらを集め出し
大きく塵とりを振りかざし
そこいらじゅうに
桜吹雪を何度も降らせた
その時 やっと気づいたのだ
『それ』を待ってた私の為に
きみが箒と塵とりを持って来たことに
きみが大きくなって
桜シャワーを贈る恋人が
ちょっぴり羨ましいな
新しい土地で
きみに いっぱい
おともだちが できるよう
ワクワク ドキドキが
いっぱい詰まった
ランドセルの背に向かって
そっと エールを送ろう
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*
今年も桜を愛でながら ふと あの男の子のことが
胸を過りました
たくさんのお友達と楽しそうに遊んでいる姿も
いつしか見かけなくなり
また何処かへ越して行ったのかもしれません
あれから もう6年、きっと
もっとナイスガイになってることでしょう
桜舞う春の戯れ懐かしむ
あの幼子(おさなご)は思春期の中
2018年投稿の詩を手直しして
フォトを追加してお届けしました
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