嫁いだ娘から
母の日に届いたのは
紫陽花の鉢植え
カーネーションを好まぬ私の為に
贈ってくれた
私と同じ名を持つ その花は
ラディッシュを輪切りにしたように
儚げな花びらの輪郭が
愛らしく 縁どられていた
あれは
小学校に上がったばかりの頃
小鹿のバンビの貯金箱を
ひっくり返して
母の日に贈った
一輪のカーネーション
母は 私に値段を確かめ
子ども相手に
吹っ掛けたような値段に 腹を立て
「こんな高い値段で 買(こ)うたらあかん」と
言い放った
咲き誇る真っ赤な花の傍らで
どうしようもなく
萎れてゆく
小さな心
ちびまる子ちゃんに
ありがちなシーンで
『おがぁさんの ばぁ~がぁーー
○○子は おがぁーさんに
喜んでほじかっただげなのにぃーー
ぅわぁ~~ん。゚ヾ(´□`。)゚ノ 。』と
やればよかったものを
妙に大人の子どもの私は
苦労性の母が
私の先々を案じて出た言葉だと
察してしまったみたい
思えば 過敏に反応して
色を成す 紫陽花にも似て
母を大好きだっただけに
カーネーションのフリルが
ギザギザになって
心に刺さったのかもしれないね
電話口で娘が言う
「ママ それね
白から少しずつ
色が変わってゆくんだって。」
べに
縁どりの濃い紅色が
淡く溶け込むように
優しい色に染まってゆくのを
楽しみながら
待っている
ありがとう
※ちなみに昭和40年代
当時、1本150円前後のカーネーションが
この時、近所の花屋で1本500円でした。
ひぃーーっ
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