デパートのお取替所 | muaiのブログ

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学生時代に集団アルバイトをやっていた。金の掛かる運動部に所属していて、金持ちの子弟しか参加できないのは不味いとの判断から、伝統的に集団アルバイトをやってきた。家庭教師の方が効率が良いのだが、部員の連帯感を育むためにデパートのアルバイトや予備校の模擬試験の試験監督などをやっていた。

 

デパートのアルバイトでは私は売り場に立ったのは1回だけで、中元・歳暮期の売り場からの伝票回収やお取替所、通信販売の梱包・発送などをやった。

 

お取替所で経験したことは今でも覚えている。贈答品を商品券に交換する場所だった。交換可能な商品とそうでない商品があった。ある時、中年の女性客が交換できない商品を持ち込んだ。社員が交換をお断りしたら、激高してテーブルを手で叩いて大声で抗議した。その時にスーツを着た上品な初老の紳士が入って来て、「人様から頂いた心のこもった品を商品券に交換するとは嘆かわしい。のみならず、交換できないと言われて激高するとは信じられない。」という主旨の発言(独り言)をした。その女性は耳を真っ赤にして出て行った。耳を真っ赤にしたということは、自分は無理を言っているという事を認識できる程度の常識を備えた人物だったのだと思う。後で考えると、その紳士はデパートに雇われた俳優だった可能性があった。入ってきたタイミングが良過ぎた。でも彼の発言は正論だ。