ネット上にタンス預金に関する記事が頻繁に掲載されている。タンス預金をやっている人は多いのだろう。私はタンス預金をやりたいとは思わない。リスクが大き過ぎるからだ。万一火災になって現金が焼けてしまったら、火災保険の支払い対象にならない。焼けても燃えカスが原型を保っていて紙幣であることが確認できれば、日本銀行で交換してもらえる可能性はあるが、消防放水によって粉砕されてしまう可能性が大きい。盗難に遭った場合は保険会社にもよるが、現金盗難の支払い限度額は20万円だ。
相続税対策という動機は判らないでもないが、マイナンバーが創設されて金融商品の残高の名寄せが可能になった。非合法なマネーで無い限り、税務署に捕捉される可能性は大きい。現金取引だから捕捉されないと考えてはいけない。税務署は「反面調査」という武器を持っている。