高校時代に戦中派の東大卒の社会科の先生から教わった。「諸君は社会に出て、賄賂を贈ったり受け取ったりする立場になる可能性があります。賄賂の金額は最低でも5億円です。それ以下の金額の賄賂の収受は絶対にやらないで下さい。」
当時はその発言の主旨を「巨悪はなかなか摘発されない。」という程度に理解した。
その後、100万円台の贈収賄事件で逮捕される人達を見て、先生の発言の主旨を理解できた。
私も、出張して取引先と面談した時に「お車代です。」と言われて現金入りの封筒を渡されそうになった。封筒の厚さから50万円程度入っていたと思った。「交通費は会社が出します。」と言って受け取りを拒否した。私は民間企業の社員だったので受け取っても「収賄罪」に問われないが、便宜を図って株主や会社に損害を与えたら、「背任罪」になる可能性があった。