学生時代に読んだ新聞記事に、「オイルタンカー(油槽船)の設計者は、怖くて自分が設計した船に乗れない、と言っている。」いう記述があった。
当時、理工系の部員が多い運動部に所属していた。合宿中の空き時間に、先輩やOBに新聞記事の話をした。
先輩諸氏の見解は一致していた。
「当然のことだ。定められた強度ギリギリの強度で設計するのが、良い設計だ。不必要な強度で設計すると、重量と製造コストの増加になる。」
これは航空機の設計でも同じだ。旅客機と軽飛行機を比較して、旅客機の方が頑丈に見える。旅客機は急旋回も宙返りなどの曲技飛行をする必要がない。旅客機は宙返りに耐える強度で設計されていない。
一方、軽飛行機やグライダーの多くの機種は余裕を持って宙返りができる。