1月読了本 
『 まいまいつぶろ 御庭番耳目抄 』 村木嵐

目次:
将軍の母
背信の士
次の将軍
寵臣の妻
勝手隠密
「二間先の音まで聞こえるが、上様の言葉だけ聞き取れない。せめて、お心は解したい--。」
青名半四郎。又の名を、万里。
徳川吉宗・家重の将軍二代に仕えた御庭番は、江戸城の深奥で、何を見、何を聞いたのか?
麻痺を抱え、廃嫡も噂されていた九代将軍・徳川家重と、彼の言葉を唯一聞き取ることができた側近の忠光。
二人の固い絆を描き、日本中を感涙の渦に巻き込んだ『まいまいつぶろ』から一年。
徳川吉宗の母・浄円院の口から出た孫・家重廃嫡の真意とは。
老中首座を追われた松平乗邑が向かった先は。
家治が父・家重の言葉を聞き取れなくなった理由。
折り紙一枚も受け取るなと厳命された忠光の妻・志乃の胸の内。
そして、全てを見てきた隠密、万里が最後に会いに行った人物とは……。
隠密秘話に胸熱くなる、『まいまいつぶろ』完結編。
『 こまどりたちが歌うなら 』 寺地はるな

目次:
第一章 春の風
第二章 香る雨
第三章 夏の雪
第四章 秋の夢
第五章 冬の花
第六章 空と羽
前職の人間関係や職場環境に疲れ果て退職した茉子は、親戚の伸吾が社長を務める小さな製菓会社「吉成製菓」に転職する。
そこは、饅頭「こまどりのうた」や小ぶりな大福「はばたき」、どらやきの「福娘」などの和菓子を作る、社員35名の小さな製菓会社。
父の跡を継いで社長に就任した頼りない伸吾、誰よりも業務を知っているのに訳あってパートとして働く亀田さん。
やたらと声が大きく態度も大きい江島さん、その部下でいつも怒られてばかりの正置さん、畑違いの有名企業から転職してきた千葉さん……。
それぞれの人生を歩んできた面々と働き始めた茉子は、サービス残業や女性スタッフによるお茶くみなど、会社の中の「見えないルール」が見過ごせず、声をあげていくが――。
一人一人違う〈私たち〉が関わり合い、働いて、生きていくことのかけがえのなさが胸に響く感動長編!
『 紺碧の海 』 梶よう子

目次:
序
第一章 横浜遺留地
第二章 沖の太夫の島
第三章 羽毛長者
第四章 新天地
第五章 楽園の風
この男、大罪人か? 稀代の開拓者か?
生きたお宝を狙え!
絶海の無人島で鳥を撲殺し、金を生み出す島へと変えた男、玉置半右衛門。
その壮絶な人生とは!?
八丈島生まれの留吉は、大工の棟梁をしている同郷の半右衛門の誘いで横浜へ移り、
奉公先で商いを覚え異国語も学ぶ。
偉ぶらず、やることは大胆で、強引さのある半右衛門に憧れていた留吉は「半右衛門の役に立ちたい」と思い続け、27年後ウィリアム商館で番頭を務めるまでになっていた。
「鳥島へ行かないか?」
半右衛門に声をかけられ島へ渡ると驚くべき光景が広がっていた。
「おい! 羽を毟るのは丁寧にしろよ。売り物にならなくなっちまう」
品定めに厳しい商売人の留吉は南洋開拓に命を懸けたこの男にますます魅了されていく!
『 たまごの旅人 』 近藤史恵

目次:
1st trip たまごの旅人
2nd trip ドラゴンの見る夢
3nd trip パリ症候群
4nd trip 北京の椅子
5nd trip 沖縄のキツネ
地球の裏側で遭遇する“日常の謎”
未知の世界へ一歩踏み出す勇気がわいてくる物語
念願かなって、海外旅行の添乗員になった遥。
アイスランドを皮切りに、スロベニア、パリ、西安で、ツアー参加客それぞれの特別な瞬間に寄り添い、ときに悩みながらも旅を続ける。
ところが2020年、予想外の事態が訪れて――
『 永田町のシンデレラ 』 西川三郎

目次:
プロローグ
第一章 少子化対策担当大臣
第二章 総裁選
第三章 総理誕生
第四章 解散総選挙
日本初の女性総理が、腐った政界をぶっ壊す!
日本の政界に巣食う諸悪の根源を徹底的に炙り出す、痛快政治小説!
キャスター出身の女性政治家・松嶋玲子。
少子化対策担当大臣として奮闘するが、夫の敏腕トレーダー・圭とは不仲でほとんど会話がない。
そんなある日、総理が倒れ、予期せず総裁選に出馬する羽目に——。
玲子は魑魅魍魎蠢く永田町を浄化し、未来への礎を築くことができるのか。
間違いだらけの日本政界に一石を投じる、傑作政治小説。
『 余白の迷路 』 赤川次郎

目次:
プロローグ
1 通い路 / 2 仮の友 / 3 影 / 4 重い雲 / 5 右か左か / 6 空白
7 冷たい床 / 8 訪問者 / 9 夜の足音 / 10 疑惑 / 11 無人の部屋
12 決断 / 13 捜査会議 / 14 窓の灯 / 15 袋小路 / 16 灰色の記憶
17 家の内、外 / 18 玉手箱 / 19 避難 / 20 助走 / 21 行き止り
22 遠い一夜 / 23 引き出し / 24 対話
エピローグ
定年後、図書館に通うことを日課にしている三木。七十歳。
学校に行けず図書館で時間を潰す女子高生・早織。十六歳。
半世紀以上、歳が離れた二人。
それぞれ平和に暮らしていたはずだったが近所で起きたホームレス殺人事件に巻き込まれてしまい調査を始めることになる。
事件はどうやら、三木の過去に起因しているようで──。
『 わかれ道の先 藍千堂菓子噺 』 田牧大和

目次:
序 総左衛門の小さな綻び
一話 遺された菓子帳と「三度目の阿米弁糖(アメンドウ)アーモンド」
二話 お糸の啖呵と「栗餡の金鍔(きんつば)」
三話 読売騒ぎと「挽茶の羊羹」
結び 笑う幸次郎
百瀬屋の菓子職人の逆恨みから騒動が始まって……
藍千堂と百瀬屋の間で時ならぬ喧嘩が勃発!?
江戸の巷で話題になるほどの騒ぎをどう鎮めるのか。
いつになく元気がない伊勢総左衛門のために、晴太郎と幸次郎は二人の亡き父・先代清右衛門との思い出の食材、阿米弁糖(あめんどう/アーモンド)を使った菓子を考案する。
そんな折、百瀬屋が新たに雇った菓子職人が騒動を起こす。
腕はいいのだが傲慢な性格で、勝手に先代・清右衛門の菓子をアレンジし、百瀬屋の商売の流儀まで変えようとする。
お糸が激怒し職人を解雇してしまうが、仕返しに読売屋へネタを売る。
百瀬屋が藍千堂の菓子を盗んだ!
巷では「先代清右衛門を挟んで、百瀬屋対藍千堂の喧嘩が始まった」と噂になり勝手に食べ比べをする者が現れたり、一騎打ちの見立て番付が出るなど大騒ぎに。
百瀬屋と藍千堂が知恵を集めて思いついた解説策とは、果たして?