4月の読了本 本

 

 

『 雀ちょっちょ 』村木嵐

目次:

第一章 詩魔

第二章 ゑびす哥

第三章 絶笑

第四章 四方のあか

第五章 くるりころり

第六章 蜀山人

第七章 江戸雀

 

天才・大田南畝はなぜ筆を折ったのか? 

守るべきは、文化か、家族か。
『まいまいつぶろ』『またうど』の著者がおくる、心震える江戸の家族小説!

第45回新田次郎文学賞を受賞。


平賀源内から高い評価を受けたことを皮切りに、文人としての名声をほしいままにしていた大田南畝。
蔦屋重三郎とも交流を重ね江戸の狂歌を牽引する存在になるが、田沼意次の失脚と松平定信の台頭により、出版界に粛清の嵐が吹き荒れる。
一方、長男・定吉には、大田の家に時としてあらわれる「魔」の萌芽が見え――。
狂歌への思いと家族愛。
天才・大田南畝の知られざる葛藤を描き切る傑作長編!

 

 

 

『 武家女人記 』砂原浩太朗

目次:

ぬばたま

背中合わせ

緑雲の陰(りょくうんのかげ)

深雪花(みゆきばな)

縄綯い(なわない)

あねおとうと

 

江戸時代、さまざまな身の上を生きる武家の女性たちを、山本周五郎賞作家があざやかな筆致で描く、傑作時代小説集。
馬廻りを務める高梨家の娘・織江は、縁談の話が来てもおかしくない年齢になっている。

あるとき彼女は、城下のはずれで行われる荒神さまの祭礼に出かけるのだが、思わぬ事態になり……(「ぬばたま」)。
茅乃の夫・保科定八は勘定方の下役頭を務めているが、このところ顔色が冴えない。ある日彼女は夫から、藩政に関わる一大事を知らされて……(「背中合わせ」)。
中老を務める小野寺家に嫁いだ雪絵は、兄から若い長身の男を小者として抱えるよう頼まれる。

この男の出現が、彼女に思いがけぬ影響を与えていく(「嵐」)ほか全七話。

 

 

 

『 9月1日の朝へ 』椰月美智子

目次:

第一章 智親

第二章 民

第三章 善羽

第四話 武蔵

 

高永家の子供たちは四兄妹。

中学の新米教師で正義感の強い長男、いわゆる美容男子である高三の次男、スカートを穿いて進学校に通う高一の三男、いちばん如才なく兄たちのことを観察している中二の末娘たちだ。

父親は再婚しているけれど、離婚した「ママ」も気ままに子供たちに会いに来る。

そんなフクザツな家庭で過ごす四兄妹が夏休みを経て、新学期の「9月1日」を迎えるまでを描いた青春家族小説。

9月1日、それは学校に通う子どもたちにとって、とても大きな意味をもつ日——。

 

 

 

『 まろ丸伊勢参り 』畠中恵

目次:

一  上方からの文

二  日本橋 ~ 品川

三  品川 ~ 小田原

四  小田原 ~ 箱根

五  箱根 ~ 丸子

六  丸子 ~ 島田

七  島田 ~ 舞坂

八  舞坂 ~ 吉田

九  吉田 ~ 岡崎

十  岡崎 ~ 四日市

十一 四日市 ~ 伊勢

十二 西へ、明日へ

 

 

旅のお供は“まろ眉”の仔犬。幸せ求めて、いざ伊勢へ!

 

六十年に一度、皆が伊勢神宮へ向かう、おかげ参りの年。

六つになる姪の結に、大坂の大店の跡取りになる養子話が舞い込んだ。

しかし、本家からの迎えは来ず、なぜか伊勢まで結を連れて来て欲しいと文が届く。うまい話に乗っていいのか見極めるため、両替商の三男坊・九郎は、姉夫婦から頼まれて結を送ることに。

拾ったばかりの仔犬のまろ丸をお供に旅に出たものの、行く先々で困った事に遭遇し、九郎はそのたびに良い考えを求められ……。
己の居場所が見つからない九郎と、大店の財を継ごうとしている結が、明日を懸けて東海道を西へ行く!

 

 

 

『 琥珀の夏 』辻村深月

目次:

プロローグ

第一章 ミカ

第二章 ノリコ

第三章 法子

第四章 <ミカ>の思い出

第五章 夏の呼び声

第六章 砕ける琥珀

第七章 破片の行方

第八章 ミライを生きる子どもたち

最終章 美夏

エピローグ

 

大人になる途中で、私たちが取りこぼし、忘れてしまったものは、どうなるんだろう――。

封じられた時間のなかに取り残されたあの子は、どこへ行ってしまったんだろう。

かつてカルトと批判された〈ミライの学校〉の敷地から発見された子どもの白骨死体。

弁護士の法子は、遺体が自分の知る少女のものではないかと胸騒ぎをおぼえる。

小学生の頃に参加した〈ミライの学校〉の夏合宿。

そこには自主性を育てるために親と離れて共同生活を送る子どもたちがいて、学校ではうまくやれない法子も、合宿では「ずっと友達」と言ってくれる少女に出会えたのだった。

もし、あの子が死んでいたのだとしたら……。
30年前の記憶の扉が開き、幼い日の友情と罪があふれだす。

圧巻の最終章に涙が込み上げる!!

『かがみの孤城』『傲慢と善良』の著者、辻村深月の新たなる代表作。

 

 

 

『 緋あざみ舞う 』志川節子

目次:

緋薊(ひあざみ)参上

夏の香り

恋の面影

冬北斗

むかしの貌(かお)

月下繚乱

 

謎と恋とアクションで綴る大江戸版「キャッツ・アイ」

船宿を営むは世を忍ぶ仮の姿、お路とお律姉妹の正体は盗人・緋薊。

幼い頃に失明した妹お夕を守り、亡父の無念を晴らすべく奮闘する。