8月読了本 本

 

 

『 ひむろ飛脚 』山本一力

 

嘉永六年元日の加賀藩は苦悩していた。

異例の暖冬で氷が作れず、しかし今夏行う将軍への「氷献上」に失敗は許されない。

苦境を知った御用飛脚宿・浅田屋は氷の入手、献上日の変更、他藩への協力要請、保冷箱開発と次々現れる難問に知恵と情熱で立ち向かう。

江戸最後の忠義を圧倒的展開で描く「大江戸プロジェクトX」誕生!

 

 

 

『 幸せおいしいもの便、お届けします 』十三湊

目次:

第0話 最初のおいしいもの便 東京都・愛知県・広島県 ← 秋田県

第1話 おとぎの国へのパスポート 秋田県 ← 愛知県

第2話 第三の場所 愛知県 ← 長崎県

第3話 世界の解像度 長崎県 ← 広島県

第4話 長すぎる余生 広島県 ← 徳島県

第5話 ここではないどこかから 徳島県 ← 秋田県

 

おいしいもの便——それは、ローカルな食べ物を送り合う幸せな宅配便。

ドラマのファンサイトに集うネット仲間は、住む場所も世代もさまざまだ。

推し活が命の秋田在住のネイリスト。

同期の故郷・長崎で恋愛抜きの共同生活をする女性エンジニア。

広島での母との同居を機に、卒婚を言い渡された元TVプロデューサー。

息苦しさを抱える人々が別の土地のおいしいものを通じて、自分と向き合っていく。

人生が愛おしくなる温かい物語。

 

 

 

『 完本 神坐す(かみいます)山の物語 』浅田次郎

目次:

赤い絆

お狐様の話

神上(かむあが)りましし伯父

兵隊宿(へいたいじゅく)

天狗(てんぐ)の嫁

聖(ひじり)

見知らぬ少年

宵宮の客

天井裏の春子

山揺らぐ

長いあとがき あるいは神上(かむあが)りましし諸人(もろびと)の話

 

奥多摩の、太古から神を祀ってきた霊山・御嶽山の上にある村。

そこにある神官屋敷は浅田氏の実家である。

彼が少年だったころ、美しい伯母から聞かされた怪談めいた夜語り。

それは怖いけれど、美しくも哀しく、どれも引き込まれるものばかりだった。

これら神主の家に伝わる話を元に脚色して書かれた短編を編み直し、単行本未収録作品「神上りましし諸人の話」(あとがきにかえて)と、書き下ろし作品「山揺らぐ」を加え、完本とした永久保存の決定版!

 

 

 

『 終活中毒 』秋吉里佳子

目次:

SDGsな終活

最後の終活

小説家の終活

お笑いの死神

 

人生は、いつでも 大どんでん返し。
たとえ、余命わずかでも――
ゾッとする終活、理想的な終活、人生を賭けた終活…
4人の〈終活〉に待っていたサプライズとは?


40代女性―余命をSDGs活動につぎ込む資産家の妻に望むのは…「SDGsな終活」
60代男性―妻の三回忌のため息子と家のリフォームを始めたが…「最後の終活」
60代女性―ベストセラー作家の遺品に心を乱された理由は?「小説家の終活」
40代男性―売れない芸人の終活はお笑いグランプリの挑戦で…「お笑いの死神」

 

最高の最期(エンディング)、始めますか?  
あなたの心に火を灯す驚愕×号泣ミステリ―!

 

 

 

『 ナゾトキ ジパング HANABI 』青柳碧人

目次:

第1話 KATANA

第2話 SUSI

第3話 HANABI

第4話 KWAIDAN

第5話 KAMAKURA

エピローグ 夏の終わりに

 

留学生探偵vsロス帰りキレモノ美人刑事?
精南大学のキャンパスに夏がやって来る!

日本文化が大好きで洞察力にすぐれた留学生ケビン・マクリーガルと、学業はからっきしながら人望は厚く寮生代表の秀次は、獅子辰寮のルームメイト。

六月の末、秀次の幼馴染・理沙の課題につき合って、二人は銀座の刀剣専門店を訪れた。

その後、店に居合わせた男の遺体が発見される。

遺体のポケットには、ケビンの名前の書かれたハンカチが入っていた──!!
何かと事件に巻き込まれてしまうケビンと秀次の前には、警視庁捜査一課の田中撫子が部下の浦辺とともに現れる。

「ロサンゼル帰りのキレモノ美人刑事」を自称しているが、アメリカ仕込みのウィットに富んだトークは常に空回り。

推理についてもケビンのほうが一枚上手で、現場ではあたかも自分が考えたかのように、ケビンの推理を披露する。

海パン一丁で阿波踊りを踊ったり、妖怪のコスプレをしたり、獅子辰寮の個性的なメンバーも大活躍!?
KATANA! SUSHI! HANABI! KWAIDAN! KAMAKURA! 

日本の名所名物をめぐって起こる数々の事件の謎を解く、絶好調シリーズ第2弾!

 

 

 

『 とんちき 耕書堂青春譜 』矢野隆

目次:

其ノ壱 幾五郎が出逢う

其ノ弐 瑣吉が悩む

其ノ参 京伝が奮う

其ノ肆 蔦重が迷う

其ノ伍 十郎兵衛が壊れる

其ノ陸 歌麿が惑う

其ノ漆 鉄蔵が失せる

大結  耕書堂が揺れる

 

ここは蔦屋重三郎の店、耕書堂。

いわば江戸時代の「トキワ荘」。十返舎一九に滝沢馬琴、東洲斎写楽に葛飾北斎。才能の開花を待つ、まだ何者でもない天才たちが集い、悩み、妬み、笑って、泣いた聖地。

金はないけど、夢はある。元気もある。怖いものも、なし。

だが、ひとつの「死」によって暗雲が――。痛快歴史エンタメ長編!

 

 

 

『 レシピの役には立ちません 』阿川佐和子

目次:

お苦手な食材 ラクダのつま先、ゾウの鼻

日々まめまめしく レンズ豆

アガワ仕事 カラスミみりん漬け

トマト王子のトマト トマトスパゲッティ

カーとクー 船乗りのシチュー

びっくりチーズ! チーズフォンデュ

発酵の季節 豆乳ヨーグルト

納豆調味料奮闘記 太刀魚の納豆焼き浸し

ご飯の肴 紅生姜

かわいい魚屋さん 刺身

チーちゃんの贈り物 イカとセロリの中華炒め

柿買えば フルーツあれこれ

耳よりなパン オニオングラタンスープ

究極ダレ ニラダレ

料理本ふたたび ふわふわ玉子

具の果て 味噌汁

最後の試金石 ナマコの醤油煮込み

シチューそうそう 森山シチュー

リンゴの先 アップルパイ

訂正晩餐 野菜サラダ

新生活 オートミール

天女の白髪 素麺

寛容なるうどん諸君 炒めうどん

ケチるなバター ホワイトシチュー

能登餃子の記 手作り餃子

始まりはシェルター 冷蔵庫の残り物

 

珍しく父に褒められるからと、台所仕事をするようになって60年余。

ケチだけど旨いもの大好きなアガワが立ち向かう新たな食材、怪しい食材、そして腐りそうとおぼしき食材……。

料理に倦んだひとが今日もまた台所に立つ元気がふつふつ湧いてくる名エッセイ誕生! 

でも、ちゃんとした料理人はあまり真似しないでね。