7月読了本 本

 

 

『 裸足でかけてくおかしな妻さん 』吉川トリコ

目次:

第一章 楓

第二章 野ゆり

第三章 私たち

 

お嫁さん養成ギプスなんか嚙みきってやる――私たちの奇妙な生活の行き先は・・・

楓はお腹の子の父親である先生と、その妻・野ゆりと暮らし始めるが、先生が姿を消してしまう。

二人の同居生活はうまく回りそうにも思えたが、楓には秘密があり、やがて限界が訪れて……。「こんな生活、いますぐぶっこわしたほうがいい」「ぶっこわして、それからどうするつもりなの?」しなやかで爽やかなスタートの物語。

 

 

 

『 麻阿と豪 』諸田玲子

目次:

第一章 北ノ庄 <麻阿>

第二章 聚楽亭 <豪>

第三章 伏見 <麻阿>

第四章 大坂 <豪>

第五章 京 <麻阿と豪>

第六章 伊豆国下田 <豪>

第七章 金沢 <豪>

 

時は戦国。加賀一帯を支配する大名・前田利家の娘であったが故に、波瀾の人生を歩むことになった麻阿と豪——。

麻阿は、柴田勝家の猶子に嫁ぐため、北ノ庄城にいたのだが、豊臣秀吉に攻められ、城から命からがら逃げ出す。

そんな麻阿に待っていたのは、前田家のため、秀吉の妻になるという運命だった。

一方、妹の豪は、秀吉の養女として蝶よ花よと育てられた後、秀吉子飼いの大名・宇喜多秀家に嫁ぐ。

絵に描いたような幸せな人生を送っていたのだが、関ヶ原の合戦を機に運命が暗転する。

姉妹は、時に反目しながらも、助け合い、前田家生き残りのため、子供たちのため、様々な苦難を乗り越えていく。

時代に翻弄されつつも、生き延びていった姫たちの目から乱世を描いた傑作歴史長編。

ベテラン作家が紡ぎ出す、姫ふたりのバディ小説。 

 

 

 

『  うそコンシェルジュ』津村記久子

目次:

第三の悪癖

誕生日の一日

レスピロ

うそコンシェルジュ

続うそコンシェルジュ ー うその需要と供給の苦悩篇

通り過ぎる場所に座って

我が社の心霊写真

食事の文脈

買い増しの顚末

二千回飲みに行ったあとに

居残りの彼女

 

ひょんなことから「うそ請負人」となったみのり。

52歳の誕生日をひとりで静かに祝う佐江子さん。

人間関係のストレスを特殊な行動で発散している中山さん。

家庭と職場、両方に疲れ切った倉田さん。

祖父の遺品の幸福な行先を探すえいちゃん。

定年退職する同僚のために必死で送別会のお店を探す横井さん。

きっと「自分に似た人」を見つけることができる11の物語。

 

 

 

『 遠い山なみの光 』カズオ・イシグロ 小野寺健訳

 

イギリスに暮らす悦子は、娘を自殺で失った。

喪失感に苛まれる中、戦後混乱期の長崎で微かな希望を胸に懸命に生きぬいた若き日々を振り返る。

新たな人生を求め、犠牲にしたものに想いを馳

 

『女たちの遠い夏』改題。

広瀬すず主演で映画化、2025年9月公開予定!!

 

 

 

『 オール・ノット 』柚木麻子

目次:

第一章 ~ 第五章

 

友達もいない、恋人もいない、将来の希望なんてもっとない。
貧困にあえぐ苦学生の真央が出会ったのは、かつて栄華を誇った山戸家の生き残り・四葉。
「ちゃんとした人にはたった一回の失敗も許されないなんて、そんなのおかしい」
彼女に託された一つの宝石箱が、真央の人生を変えていく。

「大丈夫だよ。オール・ノットの真珠にすれば。あんたみたいながさつな子も。これは絶対に切れない、そういうつなぎ方をしているんだよ」
「え、オール・ノットって、全部ダメだって意味じゃなかったっけ?」
「全部ダメって意味もあるけど、全部ダメってわけでもない、っていう意味もあるんだよ。そうだよ。全部ダメってわけじゃないんだよ。なにごとも」

著者の描く3歩先の未来にあるのは、ちょっとの希望とささやかな絆。

 

 

 

『 同居鮨 間借り鮨まさよ Ⅱ 』原宏一

目次:

第一貫 ハノイの母

第二貫 ファイナルステージ

第三貫 同居鮨

 

自分の店は持たず、間借り営業で全国を転々とする鮨職人の雅代さん。

そんな彼女が間借り先の店主やそこに訪れる客を悩みから解き放つハートウォーミング鮨小説。母親が帰国せずに途方に暮れる少女や、売れなくなったロック歌手、そして迷走中の鮨店二代目・・・

そんな雅代の握る鮨と職人としての在り方に胃袋も心も握られてしまう人情鮨小説、待望の第二弾。