4月読了本 本

 

 

『 いつかの朔日 』村木嵐

目次:

宝の子 

戻橋 

いつかの朔日 

府中の鷹 

禍の太刀 

馬盗人 

七分勝ち 

伊賀越え 

出奔 

雲のあわい 

竹千代は今に天下を掌中に入れおるぞ――。
室町幕府の権威が低下し、各地で戦乱が巻き起こっていた激動の時代。
松平家が城を構える三河、周辺国である尾張、遠江、美濃、駿河、信濃らが絡む東海地方の覇権争いは熾烈を極めていた。
そんな争いのなかで、織田家ついで今川家の質物として囚われていた松平家の竹千代――後の徳川家康。
数奇な運命を辿った幼少期から天下人へ。
直木賞候補『まいまいつぶろ』の著者が、天下統一を果たした男を鮮やかに浮かび上がらせる十の物語。

 

 

 

『 さよなら校長先生 』瀧羽麻子

目次:

1 コンパス

2 連絡帳

3 うちわ

4 スーツ

5 こんぺいとう

6 深呼吸

 

第三小学校の校長として、長く地域に尽力した高村正子さんが亡くなった。

彼女の死を悼んだ後輩の教師たちにより、生前勤めた学校で「高村正子先生を偲ぶ会」が開かれることに。
教え子、友人、趣味の仲間、同僚......生前、彼女と関わっていた人々が偲ぶ会に持ち寄るための思い出の品を準備しながら、高村先生からもらった言葉や教えを振り返る。

浮かび上がるのは、頼りがいがあって、生徒と真摯に向き合う高村先生の姿。

しかし、実の娘だけは彼女に複雑な気持ちを抱いていて――。
一人の女性教師と周囲の人々との交錯を、温かな筆致で描いた感動作。

 

 

 

『 やわらかい砂のうえ 』寺地はるな

 

砂丘の町で育った万智子は大阪の税理士事務所で働く24歳。

顧客のウェディングドレスサロンのオーナー了さんに頼まれ、週末だけお手伝いのアルバイトをすることに。

了さんに連れていかれた「あつまり」で万智子は美しくてかっこいい年上の女ともだちに出会う。

そんなある日、サロンに早田さんという男性が現れ、人生はじめての「恋」のときめきを感じる万智子だったが...。

きれいになるのは誰のためかをぜったい間違えたらあかんで―

自分を好きになりたい万智子の、小さな勇気を抱きしめたくなる成長物語。

 

 

 

『 雫峠 』砂原浩太朗

目次:

半夏生

江戸紫

華の面

白い檻

ヤナギしぐれ

雫峠

 

神山藩が舞台の『高瀬庄左衛門御留書』『黛家の兄弟』『霜月記』に連なる最新作。

~「神山藩シリーズ」とは~
架空の藩「神山藩」を舞台とした砂原浩太朗の時代小説シリーズ。それぞれ主人公も年代も違うので続き物ではないが、統一された世界観で物語が紡がれる。

「半夏生」
国の堤を支える父と弟。彼らの背中は清く大きかった。
「江戸紫」
藩主の病が招く騒擾を防ぐ妙案はいかに。
「華の面」
能を通じて思い知る、同い年の藩主の覚悟。
「白い檻」
神山の厳冬。流刑先での斬り合いに漂う哀愁。
「柳しぐれ」
町を駆ける盗人の、一世一代の大仕事。
「雫峠」
神山を出ると決めた、二人の間に芽生えた思い。

 

 

 

『  女形と針子』金子ユミ

目次:

一 千多

二 八重垣姫

三 海賊娘

四 お七

五 百多


全国を回り旅芝居を続ける傍流歌舞伎一座「花房座」。

座頭の長女である百多は亡き母に代わり裏方の仕事を一手に担い花房座を陰から支えていた。
百多の頑張りもあり、一座の評判は上々。

ついに東京の大きな芝居小屋での興行が決まった。
しかしそんな中、人気の若女形である弟の千多が失踪してしまう。

千多なしで次の興行は成り立たない。

急遽、百多が弟に化け舞台に立つことになるが、運悪く衣裳屋の職人・暁に正体が露見してしまい――。

女形の「女」と針子の「男」。

一座と衣裳屋の危機を救うため、秘密を共有した二人が大舞台に挑む。

明治歌舞伎青春譚、ここに開幕!

 

 

 

『 あじろ 』赤松利市

 

新橋の立ち呑み居酒屋「あじろ」 頑固な店主と美味しいモツ煮と雑な雰囲気。

最高の人情酒場で起きた悲劇とは!? 「あじろ」の常連でマドンナだった真由美さんが、突然失踪してまう。

常連の和歌子がライターをしている週刊誌編集部に「真由美はパパ活ビジネスに手を染めている」とう謎の投書が寄せられる。

毎日お店に通っていた真由美はしばらく姿を見せていない。

心配した常連客と店主が彼女を捜し始めると、その美貌と笑顔からは計り知れない邪悪な一面が見えてくる。 

偽りの職業、パパ活斡旋、恐喝……和歌子は彼女の本性を知って逡巡するのだが、やがて真由美は殺されていたことがわかり、あじろに不穏な空気が漂いだした。

犯人は常連客の誰かなのか。

平和で楽しいはずの酒場の人間関係に何があったのか。 

大藪春彦賞作家の鬼才が描く、人情と愛情の居酒屋サスペンス!

 

 

 

『 レイアウトは期日までに 』碧野圭

 

契約を切られた崖っぷちデザイナー × 毀誉褒貶激しい天才装丁家
最強パートナー爆誕?!
ひょんなことから天才装丁家・桐生青の元で働くことになった駆け出しのブックデザイナー・赤池めぐみ。

10代の頃からセンスあふれる装丁を手掛け、業界でも注目されていた青のことを、めぐみはずっと憧れていた。

青の元で働ける、と張り切って出社しためぐみは、1日目から夢破れる。

職場にはパソコンも机もない。

与えられた仕事は電話番。

編集者からの催促をうまく受け流す事だった。

ほんとに自分はここでやっていけるのだろうか、と不安に思うめぐみは、やがて自分が雇われた本当の理由を知るのだが......。

育ってきた環境も性格も異なる二人は果たしてうまくいくのか? 

デザイン事務所の先行きは?
『書店ガール』シリーズ著者が贈る令和版お仕事バディ小説

 

 

 

『 花咲小路二丁目中通りのアンパイア 』小路幸也

目次:

プロローグ 禄朗が怪我をして

一  猫の名前はサークルチェンジ

二  弟の名前は禄朗

三  言葉に込めた嘘とは何なのか

四  義弟の禄朗君はアンパイア

五  子供がつく嘘には何がある

六  名も無き調律師は何者なのか

七  もしも<怪盗セイント>なら

八  大賀のミッションとは

九  娘の相手は元警察官でたいやき屋でアンパイア

十  義弟の禄朗君が二十年前に殴った男が

十一 ユイちゃんと真紀さんと私

十二 荒垣さんがどうしてこんなところに

十三 人に歴史ありと言うけれど

十四 かつてのアンパイアと、現役のアンパイア

十五 アンパイアを殴った理由は

十六 見守ることはできるのか

十七 その嘘がもたらしたものは

十八 その嘘から導かれたものは

十九 嘘から出た真実

二十 商店街のアンパイア

 

たくさんのユニークな人々が暮らし、日々大小さまざまな事件が起きる花咲小路商店街。 大人気花咲小路シリーズ、待望の最新刊!

宇部家の五人姉弟の末っ子・禄朗は、十四歳年下の元オリンピック選手・ユイと婚約したばかり。

〈たいやき波平〉の店主として働きながら、休日はアンパイアとして活躍する大の野球好き。
結婚を目前に、禄朗はユイに自分の秘密を打ち明ける。

それは「人がその言葉に込めた嘘がわかる」ということだった。

偽名を使う女性、週末の予定を偽る甥っ子。
特別な力のせいで、禄朗は商店街の様々な事件に気付いてしまい、巻き込まれてしまう。
さらに、高校球児として活躍していた際、「ある事件」で揉めたアンパイアとの因縁も......?