3月読了本 ![]()
『 俺たちの箱根駅伝 上 』 池井戸潤
目次:第一部 決戦前夜
第一章 予選会
第二章 社内政治
第三章 アンカー
第四章 学生連合チーム始動
第五章 箱根につづく道
第六章 それぞれの組織論
第七章 チーム断層
第八章 本選前夜
第九章 つばぜり合い
箱根駅伝本選での活躍を目指す大学陸上競技部のランナーたちと、中継を担うテレビ局の裏側を描く群像劇。
第一部は箱根駅伝本選を目指す予選会から本選までの様子を描く。
古豪・明誠学院大学陸上競技部。
箱根駅伝で連覇したこともある名門の名も、今は昔。
本選出場を2年連続で逃したチーム、そして卒業を控えた主将・青葉隼斗にとって、10月の予選会が箱根へのラストチャンスだ。
故障を克服し、渾身の走りを見せる隼斗に襲い掛かるのは、「箱根の魔物」……。
隼斗は、明誠学院大学は、箱根路を走ることが出来るのか?
一方、「箱根駅伝」中継を担う大日テレビ・スポーツ局。
プロデューサーの徳重は、編成局長の黒石から降ってきた難題に頭を抱えていた。
「不可能」と言われた箱根中継を成功させた伝説の男から、現代にまで伝わるテレビマンたちの苦悩と奮闘を描く。
『 俺たちの箱根駅伝 下 』 池井戸潤
目次:第二部 東京箱根間往復大学駅伝競走
第一章 大手町スタートライン
第二章 立ちはだかる壁
第三章 人間機関車
第四章 点と線
第五章 ハーフタイム
第六章 天国と地獄
第七章 才能と尺度
第八章 ギフト
第九章 雑草の誉れ
第十章 俺たちの箱根駅伝
最終章 エンディング・ロール
第二部は箱根駅伝本選の様子を描く。
青春をかけた挑戦、意地と意地のぶつかり合いが始まる。
ついに迎えた1月2日、箱根駅伝本選。
中継を担う大日テレビのスタッフは総勢千人。
東京~箱根間217.1kmを伝えるべく奔走する彼らの中枢にあって、プロデューサー・徳重はいままさに、選択を迫られていた――。
テレビマンの矜持(きょうじ)を、「箱根」中継のスピリットを、徳重は守り切れるのか?
一方、明誠学院大学陸上競技部の青葉隼斗。
新監督の甲斐が掲げた「突拍子もない目標」の行方やいかに。
そして、煌(きら)めくようなスター選手たちを前に、彼らが選んだ戦い方とは。
全てを背負い、隼斗は走る。
『 浅草寺子屋よろず暦 』 砂原浩太朗
目次:
第一話 三社祭と鬼
第二話 紫陽花(あじさい)横丁
第三話 父と子
第四話 片陰(かたかげ)
第五話 秋風吟(しゅうふうぎん)
最終話 錦木(にしきぎ)
大滝信吾は、
源吉や三太、
穏やかな春の日、
浅草の四季を背景に、
スリリングかつ心震える新たな傑作時代小説が誕生。
『 とりどりみどり 』 西條奈加
目次:
螺鈿の櫛(らでんのくし)
ふういんきり
箍(たが)の災難
とりかえばや
五両の手拭(てぬぐい)
鷺と赤い実
とりどりみどり
とっとと嫁に行ってもらって、静かな余生を送りたい―万両店の廻船問屋『飛鷹屋』の末弟・鷺之介は、齢十一にして悩みが尽きない。
かしましい三人の姉―お瀬己・お日和・お喜路のお喋りや買い物、芝居、物見遊山に常日頃付き合わされるからだ。
遠慮なし、気遣いなし、毒舌大いにあり。
三拍子そろった三姉妹の近くにいるだけで、身がふたまわりはすり減った心地がするうえに、姉たちに付き合うと、なぜかいつもその先々で事件が発生し...。
そんな三人の姉に、鷺之介は振り回されてばかりいた。
ある日、母親の月命日に墓参りに出かけた鷺之介は、墓に置き忘れられていた櫛を発見する。
その櫛は亡き母が三姉妹のためにそれぞれ一つずつ誂えたものと瓜二つだった―。
『 あい 永遠に在り 』 髙田郁
目次:
第一章 逢
第二章 藍
第三章 哀
第四章 愛
あとがき
上総の貧しい農村に生まれたあいは、糸紡ぎの上手な愛らしい少女だった。
十八歳になったあいは、運命に糸に導かれるようにして、ひとりの男と結ばれる。
男の名は、関寛斎。
苦労の末に医師となった寛斎は、戊辰戦争で多くの命を救い、栄達を約束される。
しかし、彼は立身出世には目もくれず、患者の為に医療の堤となって生きたいと願う。
あいはそんな夫を誰よりもよく理解し、寄り添い、支え抜く。
齢73歳にして、北海道開拓を志した医師・関寛斎。
やがて二人は一大決心のもと北海道開拓へと踏み出すが……。
幕末から明治へと激動の時代を生きた夫婦の生涯を通じて、愛すること、生きることの意味を問う感動の物語。
『 あの日の風を描く 』 愛野史香
目次:
第一章 ボロボロの家宝
第二章 消えた鳥
第三章 風の出所
第四章 修復と模写
第五章 二本目の筆
終章 花鳥図
京都市にある美大の油画科を休学中の稲葉真は、ある出来事を機に鬱屈した毎日を送っていた。
欠けた部分は研究と推理で補わねばならない。
果たして三人は、
* 作中に出てくる、名古屋城の本丸御殿や二条城の二の丸御殿の復元模写、昨年鑑賞したばかりなので思い出しながら読むと感慨ひとしおでした。





