7月 読書 | ええもん みっけ!!

ええもん みっけ!!

ええもん = 日常の中で自分なりに見つけた美味しいもの、綺麗なもの、お気に入り等を書き綴っています。

ご訪問ありがとうございます。

最近の読書から。本

 

『 朝星夜星(あさぼし よぼし) 』 朝井まかて

目次:

1 しゃぼん

2 ぶたのらかん

3 自由亭

4 来訪者たち

5 明治の子

6 肩の荷

7 大阪開化

8 天皇の午餐会

9 故郷

10 二人づれ

11 流れる星の音

12 星々の宴

 

幕末から維新、明治と激動の時代の外交を料理で支えた男がいた。

長崎生まれの料理人・草野丈吉で、店の名は「自由亭」。
本書は、日本初の洋食屋を長崎で開き、大阪に進出してレストラン&ホテルを開業、近代大阪の発展に貢献した丈吉を、妻ゆきの視点から描いた歴史小説。
貧しい農家に生まれた丈吉は、18歳で出島の仲買人に雇われ、ボーイ、洗濯係、コック見習いになる。
そして21歳のときにオランダ総領事の専属料理人になり、3年後に結婚。

夫婦で日本初の西洋料理店をオープンさせた。

店には、陸奥宗光、五代友厚、後藤象二郎、岩崎弥太郎といった綺羅星のごとき男たちがやって来る。
明治の世になり、大阪へ移った丈吉は、明治天皇が出席するなど重要な式典で饗応料理を提供するまでになるのだが……。
夫婦で困難を乗り越え、夢をつかみ取る姿を活き活きと描いた傑作長編。

 

 

 

『 イクサガミ 地 』 今村翔吾

目次:

壱ノ章 仏生寺弥助

弐ノ章 戦人塚

参ノ章 鞍馬より歳月

肆ノ章 郵便屋さん

伍ノ章 天明

陸ノ章 碧眼の騎士

漆ノ章 局戦

捌ノ章 浜松攻防

玖ノ章 紀尾井坂へ

 

討て。生きるため。
武士の時代の終幕――魂の戦い!

読者の熱烈な支持を受けた、明治バトルロイヤル譚。

東京を目指し、共に旅路を行く少女・双葉が攫われた。
夜半、剣客・愁二郎を待ち受けていたのは、十三年ぶりに顔を合わせる義弟・祇園三助。
東海道を舞台にした大金を巡る死闘「蠱毒」に、兄弟の宿命が絡み合う。
文明開化の世、侍たちの『最後の戦い』を描く明治三部作。

待望の第2巻!!

 

 

 

『 掬えば手には 』 瀬尾まいこ

 

『幸福な食卓』本屋大賞受賞作『そして、バトンは渡された』に連なる、究極に優しい物語。

私は、ぼくは、どうして生まれてきたんだろう?

大学生の梨木匠は平凡なことがずっと悩みだったが、中学3年のときに、エスパーのように人の心を読めるという特殊な能力に気づいた。

ところが、バイト先で出会った常盤さんは、匠に心を開いてくれない。

常盤さんは辛い秘密を抱えていたのだった。

だれもが涙せずにはいられない、切なく暖かい物語。

 

 

 

『 ペニーレイン 』 小路幸也

目次:

冬 カフェの向こうで紅茶も出番

春 恋の空き騒ぎ

夏 答えは風と本の中にある

秋 ペニーレイン

 

 

人が人を呼ぶ、この下町の温かさよ!!
銭湯、豆腐屋さん、花屋さん、和菓子屋さん、染め小物店......語られてこなかったご近所とそこに暮らす人々にスポットライトがあたる、下町ラブ&ピース小説。
堀田家の絆はますます深まる、大人気シリーズ「東京バンドワゴン」第18弾!

堀田家の暮らす下町に〈日英テレビ〉のロケ隊がやってくる!? 

そして迎える、“大引っ越し大会”。

そんな慌ただしい日々に飛び込んでくるのは、かつて閉店したお店の謎や、突然の放火疑惑、思いがけない人生の悩みに、大事な家族のメンバーとの別れ......。

巡る時代を共にしてきたご近所の仲間たちと、改めて「LOVE」を分かち合う。

 

 

 

『 死神を祀る 』 大石大

目次:

第一話 私の神様

第二話 死が二人を分かつまで

第三話 ゆがんだ顔

第四話 テルミ&ルイ

第五話 封印された民話

第六話 死者でよみがえる街

エピローグ とある居酒屋にて

 

東北の寂れた街に、一ヶ月、欠かさずお参りすると、30日目の夜、この世のものとは思えない快楽のなかで死を迎えることができる神社があるという。

それを体験した男の日記がネットで拡散し、その神社は話題に。

死にたい人たちが、その街に集まり、街は活気を取り戻すが……。

新鋭による連作短編集。