日本は三権分立、司法、立法、行政の三権がそれぞれ独立しており、権力が集中しないように分立させています。
警察犬協会にあてはめると、理事会、審査員会、監査がそれぞれ独立した権限を持つことが、定款に明記されています。

監査に関しては、第26条2項に「理事及び使用人に対し、いつでも事業の報告を求め、この法人の業務及び財産の状況調査をすること」と明記されています。
定款に定められた監査業務として、血統書や交配証明書に疑惑があれば、登録書類を確認するのは当然のことです。
その要望を拒否するために「監事はそんなにえらくない!」などと幼稚な発言をする人が居たとは想像もできませんでした。
その結果、「内閣府の要請があれば見せます」の返答に従い、すべて偽造は内閣府に確認されてしまいました。
内閣府の担当者から示された、社団法人に関する法律(抄)には「第99条2項、監事は、いつでも、理事及び使用人に対して事業の報告を求め、又は監事設置一般法人の業務及び財産の状況の調査をすることができる。」とあり、「公益法人にはこの法律が適用されます」と説明されたそうです。
つまり公益社団法人であり続けるには、社団法人に関する法律に違反してはならないということです。
そして第99条2項は警察犬協会定款、第26条2項と、内容は同じです。

審査員会に関しては、警察犬協会の定款、第38条2項によると、審査員会の組織及び運営に関し必要な事項は、理事会の決議により別に定めるとあります。
つまり、審査員会の型枠は理事会が決めるけれど、中味について口出しする権限はありません。
理事会に権限が集中しないよう、定款で権力を分立させているのです。
人事に口を出せないのは、審査会長選挙に投票できるのは、審査員だけであり、理事には一切投票権がないことでおわかりいただけると思います。
審査員人事は審査員会のみに権限がある、これが定款に明記された権力の分立です。
つまり、審査員に問題があれば、審査員会で処分を決定すると言うことです。

S審査員の無期限審査員資格停止に関してはどうだったでしょう。
審査員会でS審査員の処分が検討されました。
S審査員に不利な証拠以外は総て隠蔽された状況でDVDを再生して、U審査員達はS審査員を処罰しようとしましたが、果たせませんでした。
審査員は犬の審査をすることで、直接会員や訓練士と接する機会が多く、警察犬協会の現状を理解しており、警察犬協会を立て直すためには、S審査員が必要不可欠であると理解されている方たちがおられるからです。
どんなに不利な捏造証拠を並べられても、S審査員を処分することに否を唱えられました。
審査員会として処罰は決定されていません。
審査員会での処分がないにもかかわらず、賞罰委員会が開催されました。
賞罰委員は理事3名で構成されますが、賞罰委員長は隠蔽工作の主犯である事務局長です。
この時代に、一人も外部委員が入っていない驚くべき構成です。
賞罰委員会でS審査員の無期限審査資格停止が決定され、理事会で決議されました。
明らかに理事会に権力が集中した、定款違反ではないでしょうか。
理事会は審査員会の処分決定を待つべきでした。

現在、警察犬協会は内閣府の調査を受けており、長い時間が掛かっています。
S審査員に下された処分の不当性、不正審査、血統書偽造、不明金その他諸々、不正を内外から告発されたり、調査を要請されたりしています。
内閣府に関して私の知ることは多くないにもかかわらず、面談で事情を聞かれた人を6人も知っています。
面談時間も30分から3時間以上の長時間に渡った人達も、数回にわたり話を聞かれた人達もおり異例な状況です。
調査は担当者だけでなく、強い権限を持った審査監督官が加わりました。
審査監督官は大臣官房に直属しています。
話を聞かれた一人は、担当者から「規約違反への抗議と解釈して良いですね。」と確認され、その不公平で一方的な決定への怒りも理解され、核心をついていることに驚いたそうです。

担当者と、強い権限を持った審査監督官まで加わったこの調査は、時間を掛けた丁寧な聞き取りは、単に警察犬協会に審理する問題が多いだけでしょうか?
担当者が規約違反を言及されたということは、規約を読み込み理解しておられるということです。
規約を読んでいるなら、定款も読んでいるのは想像に難くありません。
この異例な状況が、定款違反に疑義を持たれているのではないかとの推論に至ったゆえんです。
私の単なる杞憂に過ぎないでしょうか。
定款は警察犬協会の根幹にかかわります。
公益社団法人の認可にも及びます。

K副理事長が、審査員会に平気で口出ししている事こそ、警察犬協会が現在、混乱状況にある大きな要因であり、定款違反を疑われる要因でもあります。
理事会、審査員会、監査の分立を明確にし、定款や規約を遵守することが、唯一、内閣府の調査を終わらせるのではないでしょうか。