敵国条項
高市総理が国連で行った演説が、ある意味、大きく報道されている。
第二次世界大戦中に連合国の敵国であった、日本やドイツなどの国が再び侵略戦争を行った場合には、国連安保理事会の許可なしに、制裁などの軍事行動が出来ると、認めていた規定が、敵国条項。
この敵国条項は、1995年の国連総会決議で、死文化して、2005年の国連首脳会合でも、削除の方針が合意されている。
ところが、これを認めたくないのが中国。
中国は、日本への軍事行動の権利や有効性を主張して、日本を牽制するために利用しようとしているのやね。
日本だけが、これに縛られて、中国の軍事行動だけが、正当性を持つと言う、屁理屈に反発したのが高市演説になったということなんやろうね。
最近の中国は、日本に新型軍国主義と、訳の分からないレッテルを貼って来ていて、ますます、台湾進攻をうかがわせるような空気感を出してきている。
まぁ、習近平氏の政治的な強さが弱まっている事の裏返しでもあるのやろうけどね。
それにしても、高市氏は、なぜ、このタイミングで、敵国条項を持ち出したか。
戦後80年以上も経って、未だに日本やドイツが、敵国であるなんて条項が残っている事、自体が、おかしなことなのやけど、その背景には、国連がいつまでたっても、安保理改革が進まない事があるのやね。
200ほども加盟国があるのに、たった5か国の持つ、拒否権というものが、最も大きな力を持ち続ていること。
たとえ190か国が賛成として、たった1か国の反対で、決議が通らないという、おかしな民主主義が残っている。
この特権を奪えない限り、国連改革は進まないし、この特権を放棄させられない限り、時代遅れの昔の国が、幅を利かせ続けられる理不尽さがあるのやね。
既得権益をなかなか手放さないのは、世の常なんやけどね。
例えばやけど、世界のGDP上位10か国が常に理事会を構成するルールとかに変えられないものなんやろうかね。
国連でのフェアネスは、常に一部の大国がルールを決められることになっているのが、果たして正しい事なのか。
そんなルール変更は出来ないのやろうけどね。