安いから | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

安いから

 日本は、いつまで経っても、人件費、つまり、お給料の上らない国になっている。

 

 これ、どうも、安さを追求し過ぎた、デフレ時代の癖がなかなか抜けないからやと思うのやね。

 

 人を雇う時に、安くないと、世界との競争に負けてしまう。で、日本企業はどんどん海外に出て行った。

 

 中国に製造業を移さないと、安い製品を作れないから。

 

 そして、中国の人件費が上がってしまうと、タイやベトナム、カンボジアへまた移る。

 

 人件費の安さを求めて、日本の製造業はその拠点を移動してきたのやね。

 

 ところが、製造業の国際分業が進んで、それは、サプライチェーンと名を変えたんやね。

 

 でも、このサプライチェーンというものは、いとも簡単に崩壊してしまうという、危険性をはらんでいる事が露呈したんやね。

 

 レアアースを囲い込んだり、急に関税を上げる国が出てきたり、ナフサなどの原材料の供給不安、距離的な遠さから、対応に時間がかかったり。

 

 こんなリスクが増えてくると、こんなことなら、日本国内で全部作った方がましと、製造業の日本回帰の流れが出来た。

 

 つまり、人件費が安いからということは、あまりビジネスをするうえで、ウエイトが重くなくなってきたのかも知れないね。

 

 どこの国も人件費があまり変わらなくなったからね。

 

 逆に日本国内では、安い労働者を海外から来る人に甘えすぎているのかも知れんのやね。

 

 物価が騰がることは、悪。

 

 そんな病気に我々は、ずっと洗脳され続けて来た可能性がある。

 

 安い労働力を入れて、物価の安いままを維持し続けて来たおかげで、日本は、安物の国になってきた。

 

 欧米の人たちは、日本は安い安いで、大勢押しかける。

 

 それを日本は観光立国だと、ホクホクしている場合やないと思うけどな。

 

 観光業なんて、日本経済の中で占める割合は、たったの2~3%しかない。

 

 波及効果を含めても多く見積もって8%ほど。

 

 少ない金額ではないかも知れないけど、逆に言えば残りの92%の経済は、観光業なんて全く関係ない事で飯を食っている。

 

 もう、安いから善、という考え方から、我々は卒業しないといけないって。

 

 税金や社会保険料がこれだけ上がって来ているのなら、税負担率が47%まで上がっているのなら、それの比率を下げようとするのではなく、お給料が負担に見合うように、上がってくれないといけないという、発想に変わらないといけないのやないかな。

 

 社員のお給料が高くしないといけないから、サービスや商品の価格を引き上げる動きになって、それによって、正しく物価が上がっていくこと。

 

 これで、日本の経済のパイが大きくなるという、当たり前の流れに戻さないと、失われた30年は、取り返せないって。