野垂れ死ぬかも
今の朝ドラで、「ばけばけ」というのを見ている。
怪談ばなしだから、暗いのかなと思っていたら、これが実に、コメディなんやね。
明治になったばかりの、庶民の暮らしぶりとは、こんなものだったのか、少しだけ、理解出来て面白いのやね。
主人公のおうちは、元武士の没落氏族。
明治の代になっても、武士の心を捨てきれない祖父さん。
仕事が無くて、借金ばかりが増えた一家なのに、妙に明るい生き方。
野垂れ死ぬかも知れないねと、歌う歌詞の割には、それでも何とか生きていけると言う、暢気さが救いになる。
現代の日本人は、自分は貧困だ。こんなので、暮らしていけない。
生きていけないと、嘆くのやけど、そんなの、シジミを売り歩けば何とか食べるものぐらいは手に入る。
物乞いに、施しをしてくれる人も、わずかだけれどいる。
この朝ドラの中の登場人物は、現代の尺度なら、最下層なのやろうけど、そんなこと、気にしちゃいない。
お金が無い不幸を嘆くより、生き続けられている日々の暮らしに感謝する。
人として、大事なものは何なのかを、問うているのやろうね。