食べ物で遊ぶな
備蓄米の放出を巡る論議を聞いていると、古米、古古米、古古古米を放出する価格が適正かどうか。
そんな議論ばっかり。
くず米と言うな、とか、5年経ったら、動物の餌になるお米。
もう、消費者の気持ちになったら、そんな惨めな米でも買わなければ食べられないなんて、切ない気持ちになってくるわな。
もともと備蓄米は、お米の凶作に備えた在庫を確保するための物。
とは言うものの、本来の役目は、市場でだぶついたお米の価格を維持したいという、農林水産省、食糧庁、JA、全農などの苦肉の産物やったと思うのやね。
だから、5年経ったら、処分して、保管しておく事に意義があるお米やったってこと。
でもね。日本のお米の需要って、食生活の変化とか、人口減少ってことで、長期減少傾向にあるというやないの。
大体やけど、日本人が1年に食べるお米は、702万トンと言われている。
其のうちの、今度の放出される備蓄米が100万トン。
この数字が多いと見るか、少ないと見るか。
いきなり100万トンもお米の需要が増えた訳でもないのに、どこかで、きっと歪が起きる。
食べ物で遊んだらあかん。
昔の人は言っていたけどね。
お米の流通の人たちからしたら、備蓄米の100万トンぐらいなんて、2か月経てば消えてしまうぐらいの量しかないという。
これで本当に令和の米騒動とまで言われる、米価2倍の高値を納めることが出来るかどうか。
お米の流通の世界って、実はけっこうズルい事をやっていて、不味く安いお米も、ブレンドと称して、価格を調整して、売りやすい価格にしてしまうようなところがあるのやね。
実際、イオンで売っている米国産こしひかりも、よく見たら日本のお米が2割ほど混ぜて売っていたりする。
米国産と混ぜることによって、買いやすい値段するのと、粘り気が少ないなどの弱点を胡麻化すっていう意味もあるのやろうね。
お米の流通の世界っていうのは、外食とか、給食、弁当や米菓子の加工米など、我々素人には知らない事が一杯。
赤福餅の売れ残りが、おせんべいに再加工されるなんて話も聞いたことがある。
日本人のもったいない精神は、ここにも存在するのやね。
大事なお米なんやから。
でも、古米臭いお米は売れないから、最後は、飼料行きになるなどして、何とか、収まりをつけてきた業界なんやろうね。
その裏事情が、今度のことで一気に皆に知れ渡るのやないかな。
我々は、何を食わされているか分からない世界に、やっとのことで気づく。
人間って、自分の口に入るものには、意外とうるさいものやしね。
令和の米騒動は、まだこれから、どんどんいろいろなことに波及していきそうな気配やね。