都合の良い話
アメリカの鉄鋼最王手のUSスチールを日本製鉄が買収するお話。
売上がじり貧のUSSをNipponStealが、高品質で付加価値の高い日本の技術で、救済合併して、中国の鉄鋼大手に対抗しようという目論見やったけど。
米側はこれを安全保障上の問題やとして拒否していた。
鉄は、軍艦や戦車、爆撃機やミサイルなど、軍需産業と極めて結び付きが強い産業やしね。
それが、ご国内で材料が調達出来ない。
あるいは、他の国の了解が無いと鉄が作れない状況になるのは極めてまずい。
だから、バイデンも、トランプも、日本企業の乗っ取りに反対していたのやね。
まぁ、日本側からすれば、大手の自動車メーカーが米国内に工場を増やし、米国内での製造を進める中、ボディという主要部品にまで関税をかけられてはたまらないということで、USSに触手を伸ばしたってことなんやろう。
一端反対していたトランプ氏だけど、気が変わったのか、これは併合ではなくて、提携だと、日本の投資は大歓迎で、これで何万人もの雇用が守られると、自画自賛しだしたのやね。
ただ、日本側も数兆円もの投資を米国にする限り、金だけ出さされて、イニシアティブはUSS側に握られたままでは、経営もままならない。
いまこのあたりの鬩ぎあいなんやね。
それにしても、カネは出すけど口は出すなって、そんな無茶な話は無いと思うけどね。
まあ、意見対立が社内で起きた時に、米国側に拒否権の有る黄金株を渡すとか、いろいろな案が出ているみたいやけど、そこまでして、日本の技術を提供しないといけないのかって話やないのかな。
買収したら、経営権が移る。経営権が移れば、意思決定はそこで行うのが企業の当たり前。
これを無理に曲げさせて、特別に米国政府の意のままにしたい。そんな都合の良い話はあるのかな。
ストばかりして働かない米国人が、何を偉そうなことを言っているのやって思うけどね。
米国の鉄鋼労連って、日本の個人経営の農家と何故か似ている。
票の数が政治を動かすから、これが企業経営を邪魔している、そんなええ例やないのかな。