関税を負担するのは米国民
トランプという人は、ディール(取引)が好きな人なんやね。
交渉事をするときには、最初は相手に無理難題を吹っ掛ける。
少し無茶な要望でも、話し合いをしたら、少し譲歩することで、相手を納得させる。
ビジネスのやり方としては、至極当たり前に皆がやっていることを、国対国の交渉にも持ち込む。
そして、結局、自分たちの目指したベネフィット(譲歩)を獲得する。
この考え方の根底にあるのは、実は単純で、彼は「貿易赤字」は「負け」だという考え方なんやね。
世界の経済は自国だけでは成り立ってない。
いろいろな国と、取引をして、いろんな国と協力しないと、実際は成り立たない。
でも、彼は、アメリカンファースト。自国第一主義を曲げない。
アメリカが強いうちならいいのやけど、弱い分野ではどうするのやって話にならへんのか。
米国の最大の貿易赤字国は隣国のメキシコ。
米国も隣国のメキシコには高い関税をかけてこなかったおかげで、米国に輸出したい国は、メキシコに工場を作っている。
その結果、メキシコが米国の最大の貿易赤字国になっている。
そして、中国やカナダも大きな貿易赤字がある。
これって、米国に不利なものを輸入で賄っているだけなんやけど、それでも、敵国扱いなんやから困ったもんや。
関税をすべての輸入国に25%かける。関税は美しい。彼の主張は単純明快やわ。
関税は、国内産業を守る手段としては、有効なんやけど、その代わり、米国民は、安くて良い製品を買うことが出来なくなる。
貿易相手国は、報復的な関税をかけるから、米国産の輸出商品も不振になる。
米国の大きな輸出産品は大豆なんやけど、中国が報復関税をかけると米国産大豆は中国に売れなくなり、米国内の大豆価格は暴落する。
その代わりに安いブラジル産の大豆が大量に中国に買われるから、中国は困らない。
結局、敗者は、高い関税のおかげで、そのデメリットを負担する米国民ということにならないか。
トランプ流が本当に米国にとって利益があるかどうか。
世界にとっては、市場がかき回されることになるから、迷惑千万なお話なんやね。