逃げる若者
多くの中小企業が加盟している協会けんぽ。
健康保険の内容の良い組合も、悪い組合も、一緒にしてしまって、皆で支え合うように。
こんな理想を掲げて、協会けんぽは、運営されているはずなんやけれど、その協会けんぽで、組合員の高齢化が進んでいるのやね。
若い組合員は、病院なんていかないから、検診ぐらいしかお金を使わないけど、中高年の社員さんたちは、急に病院通いする人が増える。
高齢になると、医者や薬の手助け無しで、健康を維持できなくなるものなんやね。
日本人の寿命が延びたのも、こんな手厚い医療制度のおかげということは、あると思う。
ところが、この協会けんぽに加入している人の平均年齢が46歳ぐらい。
この人たちが医療費を使い過ぎだと感じている人たちが、謀反を起こしたかのように、新しい健保組合を立ち上げているのやね。
今年、6月1日に創設されたのが、VCスタートアップ健保。180の事業所で、合計10000人の人が加入している。
大きな特徴は、この健保組合の平均年齢は36歳ほど。
そして、一番関心ある保険料は、協会けんぽの7掛けほどなんやという。
つまり、若いサラリーマンの多い人たちが、年寄りの多い健保組合から、逃げたような恰好なんやね。
これ、この人たちも、いずれ、高齢化して、元の木阿弥になりそうな話なんやけど、これ、許したら、みんなで支える趣旨が崩れると思うのやけれどね。
そして、あかんようになつたら、また合併して助けてくれの繰り返し。
厚労省さんよ、あんたら、まともに交通整理も出来ひんのかと、私は言いたいけどね。