ブラックホール型
日本の少子化問題の深刻さを報告する文書に、東京の都市部・大阪・京都などが、ブラックホール型であるという言葉が使われていた。
この指摘は、ちょっと新しくて、今まで、総枠的な少子化が、大変だ大変だ~だけやったけど、ちょっと考えさせられたわ。
このブラックホールに若い人が吸い込まれてしまうと、生活に追われて、余裕もない、結婚しない、もちろん、子どもなんて望むべくもない。
そんな状況に陥ってしまうのやという。
都市部に人が集中していくのは、仕方のない事なのやけど、あまりにも集中し過ぎると、人は、追い込まれてしまうのやね。
沖縄やら、島根では、1人の女性が生涯何人の子どもをもうけるのかの数値が1.5人以上ある。
なぜか。
暮らしにゆとりが有り、物価が安かったり、祖父母の援助が近くで受けられたり、大きな家に住めたり、子育てしやすい環境がそこにあるのやろうね。
少なくともブラックホール型の少子化地域には、無いものがそこにはある。
人が皆、良い大学に行き、学費を借金で賄い、そのローンの支払いが40歳まで続くと言う、生き地獄。
都会のマンションは1億円以上出さないと、2LDK以上が買えないってか。
これが当たり前になってしまったら、そら、子どもなんて出来ないわな。
ソウル市の出生率が驚きの0.5まで行っているけど、日本でも、これに近い状況が都会、それも都心部に住む若い人たちにあるのやね。
なのに、そんな人たちの負担を政府は増やそうと言う政策を採っている。
自分で自分の首を絞めているやん。
結婚して、子どもをもうけてくれる可能性のある人たちっていうのは、ある意味、国の宝やないのか。
子どもが宝である前に、その子が生まれなくては何にもならんという、当たり前の事、分かってはりますか?