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言葉がきついねん

 ネットの動画サイトなんかを見ていると、「ひろゆき」さんとか、安芸高田市の石丸市長さんとかが、よく出てくる。

 

 この方たち、論破王とか、論争に強いとか、よく、もてはやされているのやけど、そもそも、論破することが、そんなに偉い事なのかなぁ。

 

 ディベートって、どちらかと言うと、欧米の教育なんかで、よくやられていることなんやね。

 

 けど、これらって、和を持って貴しとなす日本の文化とは、ちょっと異質なものやと私なんかは、思っているのやね。

 

 議論に勝てることは良い事なのかも知れないけど、それらって、対立の構造をより大きくするだけなんやね。

 

 勝った負けたの勝敗を決めるのは、一見、正論のように見えるのやけど、勝ったもの、負けたものの心理をよく考えると、恨みのような感情が残ってしまう事が多いと思うのやね。

 

 そして、もっと、気になるのが、「頭悪いですね」「恥ずかしいです」なんて酷い言葉を平気で使う事なんやね。

 

 これって、相手を完全に侮辱するような言葉。

 

 相手を尊敬する気持ちなんて、寸分も無い人の理屈なんやね。

 

 見知らぬ人に、お前は頭が悪い、恥ずかしい人です、なんて、言われたら、なんや、この失礼な人は、って、誰でも思うわな。

 

 怖いのは、このことがとても失礼なことやのに、それを気付いてか、気付かないのか、あまりにも、簡単に使ってしまう事なんやね。

 

 子供の喧嘩で、おまえのかあちゃん、でべそ。って、言っているのに、近い。

 

 頭が悪い人のすることですよね。と、オブラートに包んではいるけど、慇懃無礼の極み。

 

 論破した人の気持ちは良いのかも知れないけど、論破された人の方の気持ちは、全く考慮しないのやね。

 

 安芸高田市の議会を見ていても、角を突き合わせてばかりいては、何も動かない現実。

 

 限界まで疲弊した地方都市のダメダメさを変えるために議論されても、現実が動かないと、何もできない。

 

 政治は結果責任やから、議員が悪いから、何もできませんでしたでは、済まないからね。

 

 少々、荒療治をして、地方都市を合併して、規模の小さい市町村を統合していくことしか、道は無いようにも思うのやけどね。

 

 相手を批判、罵倒せずに、こっちの思う通りに持って行くのが、賢い人のやること。

 

 嘆いているだけでは、何も前に進まないと思うのやね。