円安が日本を貧しくした
最近、口を開けば、日本が貧しくなった。
ドル換算での日本人の平均所得が3万9000ドルほど。
G7の中でも、最も貧しい国になっているのやそうである。
30年間も給料が上がらないのは日本ぐらい。こんなことが、よく、言われている。
でもね。よくよく考えてみて欲しい。
1ドルが80円なんて時代もあったやないの。それが今や1ドル145円とか。
ドル換算したら、貧しくなっているの当たり前やん。レートが違いすぎるのやもん。
日本って、輸出で食ってきたイメージがあるのやけど、それって、円安にすれば、海外で価格競争力が上ると、馬鹿正直に信じすぎた結果の部分って、無かったかな。
我々世代が学校で習った日本の勝ちパターンは、加工貿易ってやつ。海外から資源を輸入して、日本で製品にし、付加価値を付けて海外に売るという、ビジネスモデル。
日本の高度成長期って、これで、イケイケどんどんやったのやね。
でも、もう日本の経済的な状況って変わっているのやないかな。
日本って、昔と違って、輸出に経済を依存する度合いが、随分減っているはず。
それなのに、後生大事に昔の成功事例にぶら下がっている感じ。しないかな。
確かに、トヨタの自動車なんかは、まだそのパターンが通用するのやけど、電化製品とか、もう、日本が価格競争力を失ってしまったのに、今まで通りで、ええはずないやないの。
消費税も輸出企業を甘やかしている。輸出企業には、国内で集められた消費税が、還付という形で、大量に戻されている。
どんだけ儲けたって、国に輸出企業は消費税を納めなくてよいどころか、多額の税が、現実的に、入っているのやね。
でもね、とっくの昔に、日本の経済って、内需が中心に変わっているし、日本の中で富を生みだすタイプに替わっているのやね。
だから、べつに、円安誘導しなくても、逆に、円高にした方が、輸入品の価格が下るし、日本円の価値を上げるような政策に代えたら、あかんのかなぁ。
日本の金融市場に、お金が集まって、そのお金に稼いでもらうタイプのビジネスモデルに、変えられたのに、そのチャンスをアメリカの言い成りになって、逃してきたのやないやろうかな。
昔の自民税調にいた人たちや、大蔵官僚さんたちは、そのあたりまで見据えて、国の運営をしていた。
だけど、その世代が抜けてしまって、信念の無い政治家さんたちや、利己主義に走る財務官僚たちの食い物にされてきた日本の政治。
この辺りに、日本が反省すべき点があったような気がしてならんのやね。