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絶対なんて無い

 京都の保津川下りで、死者が出る転覆事故があった。

 

 亀岡から、嵐山まで、船で川を下る観光の船。

 

 船頭さんが、4人で、運行する人気のある観光船や。

 

 今の京都は、桜のシーズンも相まって、ほんと、多くの観光客の方が来られている、ほんと、春のピークシーズン。

 

 そのピーク中のピークに、残念な事故が起きてしまった。

 

 ベテラン揃いの船頭さんたちは、熟練の操船で、船が川底やら散在する岩を押したりして、名人芸で、操船するのやけど、これが、結構、ハラハラするアトラクションになっていた。

 

 今度の事故も、船尾で、船の舵を取る人が、まず、川に転落し、船の舵が取れなくなって、岩に船が衝突したようやね。

 

 お亡くなりになったのは、船の先頭に立つ方。行方不明になったのは、二番手で、舟をこぐ櫂を担当していた方。

 

 この櫂を持つ人は、船尾の方が、川に落ちて、船の舵を取る人がいなくなって、慌てて、船尾に向かわれた人のようや。

 

 船尾にいた方は、いわいる「空舵」(からかじ)の状態だったみたいやね。舵を操作しても、うまく水をつかめない状態。

 

 焦って、リカバーしようとして、川に墜ちたのやろう。その最初に落ちた方の命は、助かっているのやけど、運転手のいないバス状態になった船は岩に激突。不幸な事故になってしもた。

 

 幸いにも、乗客は冷たい川に投げ出されはしたものの、命は助かった。ライフジャケットも来ていたし、川の水深は背丈ほど。最悪の事態だけは防げた。

 

 この手の事故が起きると、いつも、役人さんは、会社の落ち度を必死になって探そうとする。

 

 でも、これ、原因が、舵が効かなくなった事、意外に無いのやね。

 

 ミスと言えばミスなんやろうけど、責任を問うまで行けるかどうか。

 

 それだけ、この手の船の運航には、リスクが付きものやってことやわな。

 

 今度の事故って、よく知床と比べられるやろうけど、落ち度らしい落ち度が無い事故。

 

 不可抗力に、限りなく近い、不幸な事故。

 

 お亡くなりになってしまった、船の先頭の船頭さんも、お客の安全だけは、必死になって守ろうとされていただろうし、勇敢にも船尾に向かって移動し、行方不明になられている方も、命がけで、乗船客の命を守ろうとしてはったやろうことは、聞き取りからでも分かる。

 

 お亡くなりになった方のご冥福をお祈りいたします。