ゼロゼロ融資のツケ | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

ゼロゼロ融資のツケ

 日銀の黒田総裁は来年任期を終えるのが確実ということで、マスコミ各社は、黒田総裁の10年の評価を始めている。

 

 最大の目標であった、日本の景気浮上については、就任当初からあまり変わらなかったから、失敗やったかな。

 

 その反面、黒田バズーカによって、異次元の緩和をしたから、デフレスパイラルからの脱却については、少しは効果が有ったかな。

 

 そら、この10年の間に2回も消費税上げさせられたら、景気の鼻も折れるけどね。お気の毒な部分もある。

 

 政治と日銀の距離が近づきすぎと言う批判も、当たっていたかな。

 

 特に安倍総理の政策に合わせて日銀が動いたから、日銀の独立性はどこへ行ったのかという批判はあえて受けざるをえないやろう。

 

 その黒田さんが、この年末になって、長期金利を0.25%から0.50%へ上げた。

 

 為替と、日本国債が叩き売られるのを阻止するためやけど、追い込まれて、上げざるを得なくなったというのが、本音やろう。

 

 これで、えらいこつちゃと、なっているのが、コロナ禍の特例措置で、無担保無利息融資、ゼロゼロ融資を借りていた人たちやろう。

 

 それに、220兆円規模にもなる住宅ローンを組んでいた人たち。日本の住宅ローンは、変動金利が8割。固定は金利が高いからね。

 

 この人たちが、ローンの金利増に悩まされる。

 

 ゼロゼロ融資を受けた人たちは、一時的には倒産を防げた側面はあるけど、実は、全体の11%にもなる融資が、ゾンビ企業やというのやね。その数、約16万5千社。

 多くは中小の金融機関が、このゼロゼロ融資の窓口になっとる。 

 

 これらの企業は、チェックの甘い中小金融機関で、業績を改ざんするなどして、不当に金を借りまくった。

 

 無担保無利子で借りられたものやから、これから、たくさんのペーパーカンパニーが、借りた金を踏み倒す可能性が高い。

 

 金を担保なしで、金利もなしで借りられるのが、そもそも、無茶苦茶な話なんやけどね。

 

 ここぞとばかり、金を借りまくって、ドロンする輩が跋扈して、モラルハザードが起きてしまっているのやね。

 

 それに、日銀が金利を上げられなかった理由の一つが、国債の償還費が、跳ね上がることなんやね。

 

今度の0.25%の利上げだけで、政府の国債の利払いは、2.5兆円も増えることになる。

 

 もし、長期金利を1%にしたら、国の毎年支払わないといけない国債の利払いは、10兆円にもなる。

 

 だから、上げられなかったのやろうけど、それが、もう、限界にきていたってことなのかな。

 

 この世界には、サプライズは要らないのやね。愚直に日本の為に仕事する姿勢が、新しい日銀総裁には、求められるのやね。

 

 黒田総裁の10年間の失敗を素直に認めることから、始めないとね。