動けない日銀
それにしても、日銀が景気のための緩和策を取り始めてから、9年の歳月が流れている。
低金利からゼロ金利、そして、マイナス金利と、日本の景気が上らないものだから、異常なほどの金利緩和策を続けて来た。
ところが、ここに来て、この作戦が、日銀を追い詰めることになってしまってないかという、反省点が出て来ているのやね。
本来なら、これだけの低金利政策を続けていたら、市場に資金があふれ出て、すさまじいインフレになるというのが、教科書に書いてあるセオリーなんやね。
ところが、日本には、マインドという、敵がいるのやね。
企業が儲かっても、それを内部に留保してしまって、市場から資金を調達せずに、自己資金で何でもできてしまう。でも、それをしなくて、貯め込む。
お金を借りて欲しくても、だれも借りてくれないという、奇妙な現象がずっと、日本では続いているのやね。
こんな状況では、日銀は何も出来ないという、極めて細い道に追い込まれてしまっていると言って良いのやないかな。
金融政策は、普通なら、市場への貸し出し金利を上げたり下げたりで、市場をうまくコントロールするものなんやけど、ゼロとかマイナスになってしまうと、それ以上の打つ手が無くなってしまうのやね。
本来、日本の円を防衛するためには、円が売られるのを買い支えて、為替相場を安定されるという禁じ手もあるのやけど、ここまで日米金利差が大きいと、ボリュームが大きすぎて、これも出来ない。
ドルも急激にその価値が下がっているのやけど、円も、猛烈にその値打が減っていっている。
下手をすれば、日本の個人が持つ金融資産が、どんどん紙屑に近くなっているという現実に、早く気づくべきやないのかな。
本来なら、少しでも日本は金利を上げて、円の価値が下っていく対抗策をすべきなのやけどね。
怖くて、金利を上げられない日銀。ここまで、自らを追い詰めてしまった責任は誰にあるのかな。
円安という現象は輸出企業にとって、莫大な差益を得られて、ぼろ儲け出来る好機になる。
円安になったら、日本のGDPは、確実に上がるのやけどね。
ところが、今の日本は、GDPの中に占める輸出産業の割合が18%にまで、下っている国なんやね。
とっくの昔に日本経済は、極めて輸出依存度が極めて低い、内需依存型に代わっているのにね。
為替相場で、右往左往してきた30年前と違って、今は、日本国内だけの内需で8割の富を生み出している国なのやから、ちょっとは、頭を切り替えるべき時代になっているのや無いのかな。
ここは、国内にしこたま貯まった金融資産を、投資に向かわないと、損だという、マインドを作っていくべきなのかもね。
そして、その投資がやらせではなく、本当の日本の景気を底上げしていく時代にせんと。
金さえ、潤沢に供給していれば良かった時代は忘れて、何で儲けていけばよいかに、知恵を出す時代。
世界初、世界一が、社会に、目一杯やった日本。きっと、取り戻せる日が来るって。